黙りてすると悪いぞや
普請作事するにも、何事も前々に神様へ向かいお願い届けすれば、お許しお聞き届けに相成る。黙りてすると悪いぞや。
「ここは広い所じゃ。お上にも使われぬ。じゃまにはなるまい」と思うて、つい少しの建物をしてみよ。巡査が見ると、とがめる。
使われず、いらぬ所と思うたら、払い下げにしてもらえ。それから堂々と建ててみよ。だれも、とがめる者はなし。
金光教教典
353頁
鳩谷古市
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おはようございます。
御土地という御土地、指の先ほども神様の御徳にもれるところはありません。
また、どの方角もすべてが神様の御方角です。
神様は、氏子の都合のよい土地に都合のよい方角に建物を建てて、子孫繁盛家繁盛のおかげを頂いてもらいたいと願っておられます。
とは言っても、黙って断りなく御土地に建物を建ててはいけません。それは神様の顔をつぶすことになります。
「いついつ、この御土地にこの方角に、これこれの用向きの建物を建てさせていただきます。これだけの建築ができるおかげを頂きましてありがとうございます。どうぞ建築のことお許しください」とお礼お断りをして建てるとお許しがあって、繁盛の道がつきます。
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このことは建物を建てる時だけのことではありません。
毎日々々、御土地御方角にお礼とお断りを続けることが大切です。お礼とお断りの心こそ和賀心です。
「おかげは和賀心にあり 今月今日でたのめい」とおっしゃるのですから、これは毎日のことです。
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