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【スタジアム見学】バルセロナ本拠地カンプ・ノウは絶賛工事中 | La Liga(スペイン)

"カタルーニャの誇り"バルセロナ

スペイン北東部の地中海岸、隣国フランスとの国境近くに位置するカタルーニャ地方。そして、独自の文化とアイデンティティを持つこの地域を拠点とする世界的ビッククラブ、FCバルセロナ。"バルサ(Barça)"の愛称で親しまれるこのクラブは、いつの時代も世界のフットボールの中心だ。

FCバルセロナのエンブレム © 磊 周

カタルーニャはスペインにあらず

この地域を訪れると随所で実感するのは、民族意識とアイデンティティだ。カタルーニャ様式に代表される建築、音楽、美術といった独自の文化に加え、言語や歴史、スペイン中央政府との長年の対立も相まって、独立を志向する民族意識が強い(※1)。そんなカタルーニャの象徴こそがバルサなのである。人々はフットボールを通じて結束し、アイデンティティを再確認する。

バルセロナの街並み © Logan Armstrong

フットボールの聖地「カンプ・ノウ」

バルサの本拠地「カンプ・ノウ」はフットボールの聖地。9万人を超える観客を収容し、熱狂とともに数々の名勝負が繰り広げられてきた。フットボールファンなら一度は訪れたいスタジアムの1つだろう。

スタジアム外観

ただ、残念なことに訪問したタイミングは絶賛工事中。2023年6月から続く全面改修は2025/26シーズンに完了する予定だ。したがって、スタジアム内部の見学はできず、ミュージアムのみ観覧できる。

とはいえ、「カンプ・ノウ」の雰囲気を感じようとスタジアム周辺を散策してみることに。敷地に入るやいなや"バルサ一色"で、改修中にも関わらず、多くの観光客で賑わっていた。

スタジアム周辺の自動販売機

小さな街のようなストリートには、公式グッズショップがある。内部は3フロアからなり、ユニフォームやアパレルなど豊富なラインナップが揃う。2022/23シーズンで役目を終えた"カンプ・ノウの芝"が入ったガラススタンドも購入できる。

公式グッズショップの内観

また、グッズショップの近くには展望エリアが設けられており、工事中のスタジアム全体を遠目から眺めることができる。新しくなった「カンプ・ノウ」に期待を抱き、スタジアム見学を終えた。次はリニューアルされたスタジアムで試合を観たい。

展望エリアから望むスタジアム

※1 カタルーニャを取り巻く環境は複雑で、必ずしも全ての人々が独立を望んでいるわけではない。本記事を通して、特定の思想に関係なく、バルサはカタルーニャの人々にとっての誇りであることが伝われば幸いだ。



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