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J2・J3クラブ参戦!新しくなったルヴァンカップを徹底解説

Jリーグ全60クラブで争う魅力的な大会に

大会創設以来の大改革だ。2024シーズンより、J1からJ3リーグがすべて20チームに統一されたことに伴い、Jリーグ全60クラブにルヴァンカップへの出場資格が与えられる。

ルヴァンカップとは

まずはルヴァンカップについておさらいしよう。正式名称は「JリーグYBCルヴァンカップ」であり、公益財団法人日本プロサッカーリーグによって主催されている。J1リーグ、天皇杯と並び、「国内三大タイトル」に数えられる。

国内三大タイトル

Jリーグ創設の前年である1992年に第1回大会が開催され、2016年途中まで「Jリーグヤマザキナビスコカップ」という名称だった。以降、現在の名称が使用されている。ちなみに大会名のYBCは冠スポンサーであるヤマザキビスケットカンパニーの略、ルヴァンは同社の製品名から名づけられている。

若手選手の活躍の場としての役割を果たすだけでなく、本大会で初タイトルを獲得するクラブも多い。近年では湘南ベルマーレ(2018年)、アビスパ福岡(2023年)などが該当する。

ルヴァンカップのタイトルホルダー

これまで17クラブが優勝を経験している同大会。最多は鹿島アントラーズ(6回)。連覇記録は第1回大会から3連覇を達成したヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)が保持している。

ルヴァンカップ タイトル数

コンサドーレは2019年大会にクラブ史上初となる決勝進出を果たした。決勝では120分間で3-3という壮絶な打ち合いを繰り広げたものの、PK戦の末、川崎フロンターレに敗れ準優勝となった。

「60クラブ参戦」「ノックアウト方式」の採用

いよいよ本題に移ろう。2024年大会から大幅な大会方式の変更がなされる。細かい内容はさておき、必ず押さえておきたい変更点は2つ。

第一に、Jリーグ全60クラブが参戦する。冒頭で紹介したように、J1からJ3リーグに所属するすべてのクラブに出場資格が与えられる。これまでJ1クラブのみ、またはJ1とJ2クラブ(もしくはJ2クラブのうち、前年降格したクラブ)のみの出場だった。これにより、J3に所属する多くのクラブは本大会初出場となる。

第二に、ノックアウト方式が採用される。1stラウンドではACLノックアウトステージに進出したチーム(今年は川崎F、横浜FM、甲府の3チーム)以外のチームが10グループに分かれ、1発勝負のトーナメントが行われる。現行の天皇杯のような形式をイメージすると分かりやすい。

ルヴァンカップ レギュレーション

新ルヴァンカップの魅力4選

新しくなったルヴァンカップには、これまでの方式にはなかった4つの魅力がある。

  1. Jリーグ全チームの参加
    最大の魅力。これまで“Jリーグカップ”とも呼ばれながら、下位カテゴリーのクラブは参加しない大会もあった。これで正真正銘、Jリーグカップの誕生だ。

  2. ジャイアントキリング
    下位カテゴリーのクラブが上位カテゴリーのクラブを撃破する番狂わせ。天皇杯の醍醐味だった“一発勝負ならでは”の下剋上が本大会でも見られる。

  3. 消化試合がない
    直近の方式では早々にグループステージ突破を決めたチームでも残り試合を戦う必要があった。本方式では消化試合が発生せず、全試合白熱した試合が楽しめる。

  4. 入場料収入と運営能力UP
    1stラウンドでは下位カテゴリーのクラブの本拠地で試合が開催される。上位カテゴリーのクラブとの対戦では通常よりも高い入場料収入が期待できる。また、より多くの観客を動員しながらの運営能力を高める機会にもなる。

さあ、ルヴァンカップを観に行こう。

ここまで新しくなったルヴァンカップを紹介した。同大会は平日に開催されることも多く、普段週末のリーグ戦を観戦できない方にも足を運んでもらいたい。また、クラブや試合によってチケットが割安だったり、ビールが半額だったりする。

Jリーグの頂点を決めるもう一つの大会。
あなたの街のクラブの躍進をその目で見届けよう。


追記:ルヴァンカップの詳しいルールや日程はJリーグ公式HPでチェック。

感謝感謝です。

引用・参考資料
「大会の歴史・大会概要」 J.LEAGUE.jp
https://www.jleague.jp/leaguecup/2024/history/outline.html (最終閲覧日:2024年6月7日)

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