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テーマトーク『3つの道しるべ』を伝えるとしたら(5月さぽのよる会)

 サポセンのじろーです。GWから少しづつですけど遠ざかりましたね。そろそろ通常モードに体も慣れてくる頃でしょうか。と導入で書いてみたものの、もうすでに前言撤回しそうなほど急な暑さに見舞われる時期になりました(時間経つの早いな…)。

 そんな暑かった一昨日(17日)、「さぽのよる会」は始まりました。(もちろん室内開催だから暑さは関係ないですよ。)

5月のテーマは『3つの道しるべ??』

 今回のテーマをご提供いただいたのはNPO法人 GGPジェンダー地球企画の岩丸さんです(テーマ案のご提供ありがとうございます!)。

 先日、岩丸さんはNPO法人を立ち上げる気満々の方から相談を受け、NPO経験者としての視点から助言などの話をされたのですが、こんな時、よる会のみなさんならどのようなことを相手に話をするのかという観点から『3つの道しるべ』という言葉を使ってトークが進みました。あまり相談自体は相手もあることなので、具体的な内容の記載は避けます。

 前回に引き続きオンラインメインです。NPOから7名、サポセン職員3名、急遽欠席なのにメッセージを寄せてくださった1名(好きっちゃ北九州の入門さん、ありがとうございました。)、更に後半からは前回に引き続きイノさんも加わり、今回もそれぞれの現在地から伝えたいコメントをいただいたり議論したりと、よる会らしいよる会に(?)なりました。おしっ、前回はイノさんが場を回していたから、今回が私が頑張ろう…(と思いきや、今回はご提案してくださった岩丸さんか上手に進行してくださいました。次回は頑張ります!)

 ちなみにですが、岩丸さんは80分ほど相談を受けたそうです(オンラインで。)。話は少しそれますが、このよる会の前までにテーマ案を受け取って目を通しましたが、岩丸さんの人柄が見えそうといいますか、親身になって話をしたんだろうなというのが第一印象でした。相談相手にかかわらずいろんな人からの信頼が厚い方だだと感じましたし、今回のよる会テーマとして検討させてくださいと、すぐにメッセージを返しました。

所轄庁としてのサポセンは

 NPO法人の設立に関していいますと、所轄庁としてのサポセンは書類が整っていれば事業がはっきりしなくとも結果は受理します。とはいいながら、NPO法人を立ち上げたのちの事業運営(マネジメント)に?が浮かんだり、事業報告書の提出を受けても、定款にある事業を「実施しなかった」という記載を何年も続いているものも実際目にすることがあります。
 今回のテーマにある相談も、書類さえ整えば受理はできます。が、サポセンのあんbeさんからは、「すでに行政の家庭訪問をされていることからマクロなところで(活動範囲も広い?)始めようとしているけど、身近なところ(ミクロ)から始めたほうが」という感想もありました。確かに、他にも経理的なところも素人目な私からでも心配になりました(詳しく相談者から聞けていないだけかもしれませんが。)。

 でも、NPOに関わるみなさんからは、サポセン以上に多くのメッセージがありましたので、ちょっとだけ紹介させていただきます。

ひとつめの道しるべ「組織のガバナンス」


 相談には、専門職がそろいすぎていることもあって、活動できるメンバーの状況(→賛同者の中に遠隔地の方もいることから)や、
リーダーと旗振り役は?最初に理事を決めるのに問題意識を持っている人に任せることが必要ではないか。 または、NPO法人を立ち上げたことで学んだ経験から、マネジメント面がある程度できる人がいないと。
などなど、NPO法人を立ち上げたことで学んだ経験から、応援する意味での発言が多かったです。。(もちろん、いきなり法人からではなく、任意団体からはじめたらどうかという考えもありますが、今回の議論はすでにNPO法人と決めて準備したい気持ちがある相談からの発言だと思います。)

ふたつめの道しるべ「事業面」

 相談の内容を深掘りしたら変わるかもしれませんが、共通して具体的なイメージ、事業の具現化をしていくことが、大事な要素になるという趣旨の言葉があったと思いました。
 例えば、「動くにあたって、賛同者とまずは小さな事業から立ち上げ『具体的な』アイデアをだしながら、困ったらアイデアをもらい修正していく」ことや、「受益者になる人の姿が(具体的に)見えているのか。困っている人とのつながりは?」「アウトリーチでどういう(具体的な)ことをされるのか」など挙げられてました。また、困ったときに「行ける場所」の大切さや、存在となる拠点的な場所などの具体的な話もありました。

 今回のようなNPO法人立ち上げに限らず、一般的なことかもしれませんが「事業」を立ち上げる時って、あるきっかけがあってから、事業計画練って始めていこうとすると、いろいろな課題の整理やハード・ソフト両面でもクリアしないといけない手順が生まれたりということが、どんどんでてきた記憶があります。また、立ち上げまでに予想できなかったことも、立ち上げ後の気づけなかったポイントなど、一人だと頭を抱えること一杯ありました(個人的なことですが。)。
 でも、今回の相談のような始めようとする事業を、周りの応援者から大事なポイントを伝えて後押しできることができれば、思いを実現しようとする人達には共通して、先に進む道が見えて支え(自信)になるのではないかと、私は勝手に思っていました。

 また、子どもたちを支援する事業に対して、「『覚悟』と『継続性』がいる後押しをしてあげられることを肝に銘じてほしい。思わせぶりな態度ではなく、困っている人がいたら手を差し伸べて」という助言もありました。これも事業を「具現化」していく時のひとつの考えを示してくれているのではないでしょうか。

みっつめの道しるべ「組織形態」

 これは、NPO法人にこだわる必要性についての発言がありました。例えば、法人格があることで、受けることができる事業(委託事業)があるようで、事業によっては、法人格が必要な行政の事業もあるようです。私は、具体的にそれがどんな事業なのかイメージできなかったのですが、助成金だと法人格はなくてももらえるはずなので、やはり事業によりけりなのかと。

 一部紹介します、といいながら他にも道しるべはみっつ以上あって、あれこれと議論が交わされました。オンラインではありますが、活発な発言の数々を受ける間に時間も経ち、よる会は終盤になりました。

 「じろー」としてサポセンにきて2か月。その間でも、例えばNPOを設立認証にかかる提出物に目を通しても、サポセンとしても行政(所轄庁)の立場からも気づかない点もあると思いますが、このよる会を通じて新たな視点を発見できる場になっていると気づかされます。今回の岩丸さんからのテーマについても、参加者それぞれの思いや経験からくる言葉に対して得られるもの(ヒント)も多いはず。

 そのひとつ、「市民性が育つ、育てていく意味でも断らずNPOを立ち上げてほしい。」という言葉もありました。サポセンとして、設立認証に関する書類について疑問に思う内容もあるかもしれないけど、法人を立ち上げて育てていく視点も意識していく必要があるかもしれないです。

 この毎月開催のよる会、私にとって会を続けることは大切なことと感じています。まだ2回目の参加ですけど、続けることでみなさんから顔や声も覚えてもらえるし、疑問があればここでの交流の場であってこそ確認できる場所だなと実感しています。
 でも、まだみなさんの足を引っ張ってるかもしれないし、これからも積極的に活動して経験を積み重ねてお役に立ちたいです。

 今回は、この辺でおしまいにさせてください。



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