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すっかり秋の季節、10月さぽのよる会の報告

イノ2です。
気温が乱高下する体調管理が難しい季節となってきました。
個人的には家庭内に流行り病が流行し、子どもの看病に日々追われております。
皆様も体調管理が難しい季節ですが、お体ご自愛下さい。

さて、個人的な余談が過ぎました。
本題に入ります。
10月26日に開催しましたよる会にはじめて参加させていただきました。
気づけばあっという間に1カ月経過し、記事の投稿が遅くなりご参加いただいた皆様申し訳ありません。


テーマ「親子朝食堂の取り組みから見えてきたこども・家庭の現状と支援のあり方」

今回のよる会は上記のテーマで認定NPO法人光楽園の理事長尾籠氏(以下、おごちゃん)に同法人が9月25日からスタートした新事業「親子朝食堂」の取り組みの紹介と事業を通して見えてきた現状と支援のあり方について、講演いただき、参加者全員で意見交換を行いました。

親子朝食堂の概要

まずは親子朝食堂について、ご紹介させていただきます。
はじめたきっかけとして、認定こども園等に来るこどもたちの中には家庭の事情でしっかり朝食を食べずに来るこどもがおり、お昼まで体力や集中力が持たないため、登園後に簡単な食事を提供していた。
このことに問題を感じていた矢先、長崎にある青山こども園が2022年6月から朝食堂の事業をスタートしたことを知り、光楽園でも検討をはじめ、今回の事業をスタートするに至りました。

実施は月~金(祝日は除く)まで朝6時30分から9時30分の間、光楽園本部にて実施。
参加は無料、現在は子ども園、児童発達支援、放デイの利用者のみの参加。
今後は地域の家庭も対象として広げていく予定。
参加定員は30人。
概要としてはざっくりこんな感じです。

活動をスタートして1カ月

平均して、6世帯20人が参加。
現在はこども園施設利用者のみの参加にとどまっている。
一番早い家庭で6時30分頃参加。
参加している家庭の殆どがこども3~4人の多子世帯。
メニューは白ご飯と具沢山の味噌汁におかずを1~2品(季節の野菜や入手できた食材等でアレンジ)。
会場設営や食事の準備はおごちゃん夫婦で実施。

親子朝食堂から見えるこども・家庭の様子

参加家庭同士の新しい繋がりやコミュニティが形成されてきている。
「親子朝食堂に参加しているときだけがほっとできる。」とあるお母さんの声。
ゆったりとした朝ごはんとその時間はこども・親にとってかけがえのないもになっている。

一方で、特に支援が必要だと思われる家庭の参加がまだない。
そういった家庭はたくさんの人が集まるところには参加しにくい。
参加にはそれなりに勇気が必要なので、支援している職員からアプローチして職員と一緒に参加してもらうなど参加してもらうための工夫をしていく。

感謝の連鎖から感謝の輪~大きな家族へ~

参加者から毎朝「ありがとうございます。おいしかったです。」の声や感謝の手紙をもらい開催の活力になっている。
参加者から食材や手作りのこども用の椅子、工事業者からは冷蔵庫といった様々なものが「みなさんで」と寄付していただける。
こういった感謝の連鎖が感謝の輪に変わりつつあり、光楽園の目指す大きな家族へとなりつつある。

今後の課題

現在出来つつある「大きな家族」の輪に、少しづつ「特に支援の必要なこども・親」を迎え入れていく。※アウトリーチ型支援の組み合わせも必要?
開催にあたっての準備等はおごちゃん家族の全面的なバックアップに頼っているので、開催を継続できる体制づくり。
地域にまで参加者を拡大した場合に、定員オーバーになりそうなので、2つ目の場所の検討が必要か。

意見交換

・こどもだけではなく、朝食堂に来ているときに親もほっと一息できる場所としてなっている点が良い。
・こども食堂は貧困対策の事業として見られがちだが、居場所づくりの意味合いも大きく、参加を続けていくことで、心を開いていき相談しやすくなるといった好循環が生まれることに期待。
・朝参加できない家庭もあるかもしれないので、月1で夜開催も加えてみては。
・こども食堂など課題解決の事業をやることはもちろん大事なことだが、課題解決のその先が見えていくとより良いものなっていく。
・朝食堂を続けて、ここに参加するようになった親の行動変化をアンケート調査して分析してみるのも面白い。例えば、これまで朝ごはんを食べさせていなかった親がちょっとしたものでも良いので、食べさせるようになったなど、意識の変化が見て取れるアンケートの実施をしてはどうか。
・支援が必要な家庭は近所に親戚といった頼る人もおらず、孤立していることが多いため、朝食堂のように他の家庭の食文化、マナーやルールに触れる機会があることは、親もこどもも成長につながる。

最後に

今回はテーマを決めて、おごちゃんの講演ののち、意見交換を行いました。
上記意見にもありましたが、ただ続けるだけでなく、参加者の行動や意識の変化を追跡し分析したくなる内容でした。
いつになるかわかりませんが、今後アンケート調査を実施して分析内容を発表してもらう第2弾が開催されることに期待したいです。

では、長くなりましたので、この辺で失礼させていただきます。

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