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2月のよる会を振り返って

市民活動サポートセンターのあんbeです。

先週末は北九州マラソンでしたね。私はスタッフとして応援していました。
私も何度かフルマラソンを走ったことがありますが、1日、2日の練習では完走できません。本番に向けて逆算して準備し、当日はひたすら一歩一歩踏み出す歩みが確実にゴールに近づく様はまるで人生のよう。
人生観変わるよ!なんて言われて走ったのですが、まぁそれは大袈裟でした。が、達成感と苦難を共にした仲間との絆は格別でした。あと沿道のご飯も格別。

参加された方、お疲れ様でした。

さて、今日は昨日開催した2月のよる会について書いていこうと思います。

今回のテーマ

今回は昨年12月のよる会で認定を目指す!と宣言されたNPO法人光楽園の代表尾籠さんに、その進捗のご報告をいただきました。

認定NPO法人というのは、こちらの中でちらっと触れていますので、良かったら参考に見てみてください。

光楽園さんの場合は設立から3年以上経過しているため、特例での認定は認められないこととなります。
そして、認定の新規取得には実績判定期間(2年間)で3,000円以上の寄付を平均100人/年以上を集めることが一つの要件となっています。

12月頃から尾籠さん達は翌年度の認定申請を目指し、寄付集めを開始!
役員・職員が一丸となって取り組まれたようです。

そして、つい先日、ついに200人を達成したとのご報告を達成記念のくす玉の写真とともにいただきました!スゴイ!

今回のよる会では、その活動を通して見えてきたことなどをまとめていただきました。

光楽園のマネジメント

まず認定を目指すにあたって、臨時総会を開催し、寄付集めの協力を依頼したとのこと。
光楽園は会員が80名ほどいるらしく、一度に説明してはきちんと思いが伝わらないし、会員の疑問や不安に応えられないとの懸念から、5回に分けて丁寧に説明し、それぞれから意見や質問をいただいたそうです。

200人もの寄付を集めるには役員・職員・会員の協力が不可欠です。
決めたからついてこい、ではとてもモチベーションが維持できません。

仲間内でも誰一人取り残さない、チーム光楽園が一丸となる下地を作ったのだと感じました。

素早く丁寧なコミュニケーションを

とはいえ、時間が経てばモチベーションは下がるもの。寄付者数の伸びが鈍ることも。
モチベーション維持のために、しつこくならないように、強制に感じないように、コミュニケーションを図ったとのこと。

ここで活用したのがChatworkやzoomのようなオンラインツールだとか。
リアルタイムで寄附状況を共有することで、また相手によってツールや言葉を使い分けながら、適宜発破をかけたそうです。

寄付の難しさ

「私たちの活動には○○という理由で、社会的な意義が(あなたにもメリットが)あるから、寄付してもらえませんか?」
理屈っぽい私ならまずこうお願いしようとするでしょう。

これも間違いではないと思いますが、寄付の難しいところは、必ずしも直接的に恩恵を受けるのが寄付者ではない、というところだと思います。

つまり、極端な話、
「(あなたには何の関係もないけど)寄付してください」
と言わないといけない。
よる会のメンバーの方々には、あんたも他人事じゃないんだぞ!と言われそうですが。

客観的に光楽園の挑戦しようとしている分野は社会的にも意義があると感じますし、その活動にはとても魅力を感じますし、職員さん達も自信をもって活動していらっしゃると思います。
それでも寄付をお願いする側のプレッシャーというか、心理的なハードルはかなり高かっただろうと思います。

一方で、小難しい説明をせずに寄附してくれる層がいるのも事実です。
こうした活動に理解のある層であったり、普段から活動を見守ってくれている層です。

ありがとうの輪を拡げる

尾籠さんは寄付集めを通じて、寄付に対するイメージが変わったということです。
実際にやってみて、お礼の報告を実施した時に応援の言葉をいただいたりすることも多かったようです。

年末の法人運営セミナーで、寄付者は寄付を通じて応援の気持ちを表現することで、その人の目的を実現している(だから対価は考えなくていい)という話がありました。
理屈は分かるけども、そんなもんかと疑って聞いていました。

この感覚を尾籠さんは感じたのかもしれません。

もう戻れない…良い意味で。

尾籠さんは、前回のよる会に来ていただいためぐるの木村さんから、「もう寄付無しには戻れませんよ。そのくらいのところまで来ています」と言われたそうです。

光楽園は壮大な目標を掲げ、200人の寄付を集めました。
それはつまり、多少の困難では簡単に諦められないだけの想いを背負った、ということです。

この状況を自身に置き換えて考えるだけでプレッシャーを感じますから、尾籠さん本人は相当なものだと思います。

元々戻るつもりなんて無いとは思いますが、200人は肩に乗っているのではなく、背中を押し、一緒に歩いている仲間だと思いますので、想いを力に変えて、光楽園を進化・発展させていただければなと思います。

まとめ

尾籠さんだけでなく、職員さんも、法人のことについて、この機会に振り返って一生懸命に考えたはずです。
認定への道のりは簡単ではないと思います。認定になってからも続きます。
それでもこうして困難を乗り越えた先に得られる最も大きいものは、寄付金とか名声ではなく、結束の深まった仲間ではないでしょうか。
クサイ?

ところで、以前クラファンの営業を受けたことがある(市でこんな事業をやりませんか?的な提案)のですが、そのコンサルが言われていたことに近しいことを尾籠さんはやっていらっしゃいました。
ご自身でそこに辿り着くとはさすがだな、と感じながら昨日は聞かせていただきました。

認定とか寄付については、色々書きたいこともあるんですが、まぁ機会があればそのうち。

最近、認定目指します!という法人さんが増えている気がします。というか増えました。
本市の全国的に認知度の高い認定NPOといえば、抱樸、フードバンク、ロシナンテスですが、そこに割って入る法人として、光楽園さんには、ご自身の活動の更なる発展とともに、後発の法人にその大きな背中を見せていってほしいなと思います。

今日はこんなところで。ではまた。

あんbe


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