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言葉のシャワーが乳幼児期は特に大事*

【CTREE. Water】
こんな言葉を皆さん聞いた事ありますか?
私もどこで耳にしたかは忘れてしまったのですが、「よくしゃべりかけるお母さんの子どもは頭がよくなる」そんなことを聞いた事があります。

幼稚園教諭で3~6歳の子ども達を見ているときは、意識はして働きかけはしても、そこまで実感はなかったのですが。。

保育士として0~2歳の担任を受け持った時、「ほんとうにそうだ!」と実感しました。

0歳の子達はこちらが喋りかけても全然発語はありません。少しずつ「まんま」とかは言うとしても、本当に少しですよね。
しかーし、子ども達は大人が話す全ての言葉をぐんぐん吸収してため込んでいます。

そして、1歳半からどんどん真似して発語していきます。とにかくしゃべりますw
あんなにしゃべって欲しかったのに、その頃には子どもの対応にへとへとになるかもしれませんw

なので、注意していただきたいのは、子どもに言って欲しくない言葉は子どもの前で言わないでください。テレビでも激しいものは見せないでください。全部真似します。
3~6歳の最近の子は「●ね」という言葉を悪気なく使ったりします。それは、大人の真似から派生しています。youtubeやアニメ映画などの作品。テレビで芸能人の方や芸人の方は、子どもが真似することを分かって控えていただきたい。

乳幼児期は特に大事な時期なので、環境を大人がしっかり選んで守ってあげてください。
子どもが現場でその言葉を発するたびに、保育士は他の子どもが傷つくので対応しなくてはいけません。大変です。保護者問題に発展します。

保育士がよく、「子どもを見てると親が分かる」というのは、子どもは家でのできごとをそっくりそのまま遊びの中で言っていたり、お母さんの口癖を真似しながらおままごとしたり、時には強い口調がでたりします。
それは逆に、先生が言っていることを真似してお家で言ってたりもするわけです。「お家で先生の真似して読み聞かせしてましたよw」と言われたこともあります。

なので、両者とも全部子どもを通して筒抜けな訳です。汗

*子どもがよく聞く話し方

保育士が子どもの前で高い声で話しかけるのはなぜだと思いますか?

それは、子どもが聞いてくれるからです。
私は元々声が低い方だったのですが(歌を歌うとするとアルトパート)、新任の頃は地声で話してもぜーんぜん聞いてくれませんw
そこで、だんだん声が高い裏声が出るようになっていきましたw
(今ではソプラノパートも平気です。ミセスとかも歌えますw)

赤ちゃんに語りかけるときのコツは、抱っこして顔を近づけ、ゆっくり母音を引き伸ばし、陽気なハイトーンでおしゃべりしましょう。

これを「親語(親が乳幼児に語りかけるときの話し方)」と呼びます。
この話し方をすると、1歳半までの子どもが言葉を真似しやすくなります。
母音や単語がはっきりと聞こえ、正確に聴き取りやすくなるからです。

ハイトーンの声は、赤ちゃんの小さな声道(大人の4分の1サイズ)が出せる限られた音域と重なります。

新生児は大人の話し方よりも「親語」を好むことが、何十年もの研究によって分かっています。

◎赤ちゃんが「親語」を聞くと、外国語でも心拍数が上がる。
◎生後5か月では、「親語」で褒められると笑いかた。注意されると困り方。普通の話し方と比べて大きくなる。
◎生後12か月の赤ちゃんに絵を見るように指示をする時に、「親語」で話した方がいう事をきく回数が多かった。

という結果になりました。
不思議な事に、「内容」よりも「話し方」によって子どもの興味は引きつけられます。
声の低いパパさん達。これでひとつ謎は解けました。ふぁいとです!

3歳までに「言葉を浴びせる」ほどIQが上がる

3歳までにたっぷり言葉を聞いた子どもは、語り掛けが少なかった子どもに比べて、語彙力とIQが高く、成績がよくなります。

子どもを見ていると、発語がゆっくりなお子さんもいます。
私の妹もそうで、母はとても心配していたようです。
しかーし、あるときから急に喋り出したようで、それからは「ぺちゃこ」と言われるまでになりました。今でも家族1お喋りです。

なので、たっぷり愛情ある言葉をかけ続けてあげると、いつか芽が出てパッと花が咲く瞬間があるかもしれません。その時は、むしろしゃべりすぎてくたくたになることでしょうw

では、いつからスタートすべきでしょうか?
それは出産予定日の10週間前からです。胎児は、母親の胎内で反響する音を聞いて、言葉を吸収し始めます。
モンテッソーリ教育では話し言葉の敏感期は7か月の胎児期~3歳前後と言われています。

ある研究があります。

貧困層が通うプリスクールの教師のベティ・ハートは、4歳児の語彙力を向上させるべくあらゆる手を尽くしましたが、望みはかないませんでした。
彼女がカンザス大学の修士課程の指導教官トッド・リズリーと共に出した結論は「4歳では手遅れ」というものでした。

2人は理由を知るために、42世帯の追跡調査を開始。
2年6か月にわたり、1か月に1時間の頻度で、
家庭内のすべての会話を録音してもらいました。

録音テープは合計1300時間。

裕福な親と貧困層の親の子どもとの会話の違いを分析する過程で
様々な角度から「会話の質」を研究しました。

名詞と動詞を混在させているか?語彙のレベルは?
前向きな会話か、ネガティブな会話か?

結果はどうなったと思いますか?
最も興味深い変数となったのが「単語数」でした。

●生活保護を受けている
  世帯の子どもが聞く単語数は
  1時間平均600語

 親が専門職に就いている世帯の子ども
  1時間平均2100語
                       

●貧困層の子どもは4歳までに
 1300万語

 親が専門職に就いている世帯の子ども   
   4800万語
 ⇓
これでは、貧困層の子どもは語彙力と会話の獲得に遅れが当然で、この差はのちの学習力に影響する。
                     *
子どもが3歳の時点の言語能力から、9~10歳の言語能力は推測できる。
という結果になりました。

研究によると、必要な単語数は1日2万1000語。1時間当たり2100語。1時間に15分お喋りしている程度の分量です。

お喋りで15分は難しいからと、テレビや映像では意味がありません。

しかし、読み聞かせをしてあげるのであればokです*

語り掛け方についてもっと詳しく知りたい場合はこちらの本を読んでみて下さい*

最後まで読んで下さり、ありがとうございます。

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