先取り効果、賞味期限

スポーツフェスティバル、授業参観が終わり、残す一学期のイベントは期末考査だけになりました。意欲のある子は中三からは第二外国語を履修できる等アカデミックな環境が整った学校に進んだものの、「そんなことよりゲームがしたい」中三男子には全く響かず。考査の得点は取れているので授業は理解しているようですが、提出物は出したり出さなかったりといい加減な様子は変わりません。高校受験がない一貫校だと中三は中弛みの時期ですね。

学校の方は中二までと比べて宿題がグッと減り、あっても紙に書いて提出する系ではなくsurfaceで資料を作ってweb上で提出する課題に変わったので、息子が課題をやっているのか遊んでいるのか判別が付かなくなりました。教科書もシラバスも学校のロッカーに置いてきてしまうので、何やっているのかよくわかりません。親が把握できるのは東進の進捗ぐらいです。

それから、中三になると学校でのことをあまり話してくれなくなります。親の出番は「学費を支払う」「お弁当を作る」以上。宿題は、ないないない!補習も、ないないない!何を聞かれてものらりくらり♫ おかげで書くネタが、ないないない!

東進の数学先取りは順調そうです。6月東大本番レベル模試は2月本番体験よりも全然取れていました。中学受験が終わるまで方程式にすら触れたことがなかった少年が東進で先取り始めて2年強、超スパルタママの下で幼少期から公文式で扱かれまくって小学校低学年で微積の直前まで先取りさせられていた私よりも圧倒的に速く数学力を伸ばしているのは興味深いです。

さて、東大本番レベル模試同様、スパエリ生の受験がマストになっている全国統一高校生テスト。今回初めて数学以外も受験しました。英LR、数1A2B、国語だけでも実質5科目あり、地味にタフな模試。6年生サピックスオープンのABタイプの午前午後ダブルヘッダーを思い出しました。来年度以降(新課程)は国語と数学が問題量増加、時間も延長されて新科目「情報」も加わります。さらに理科と社会でもう3科目、これ1日で実施できるのか?💦

全統高、結果はこんなイメージ。

数学1A
数学2B
英語リスニング
英語リーディング
国語現代文
国語古文漢文

通用するのは有馬かな(数学)だけ🥺

高三対象の模試なので当たり前と言っちゃ当たり前ですが、先取りしてない科目は太刀打ちできません。ただ、高三除く平均点を見ると皆さんガンガン先取りしてるんですね。皆さんというと語弊があるか。まだ高一(中学生含む)なのに高三対象模試を受験する意識の高い母集団の中での先取りしている子という条件付き確率

数学を先取りしまくっている我が家が言っても説得力がアレですが、先取りって圧倒的リードが結果にすぐ出るので万能な勉強法だと勘違いしがち。でも実際にはスタートダッシュしているだけでベース能力を上げる効果はほとんどなく時間を買っているだけなんです。ストーリーの序盤からカジノに入り浸ってグリンガムの鞭を入手すれば終盤の戦闘まで無双できますが、普通に進めてきたプレーヤーもラスボス戦ではみんなグリンガムの鞭を装備できるようになっているので、前者のアドバンテージは時間経過とともに消失します。

「先取り」は最後には追いつかれる前提の戦略、稼いだ時間で何をするかが成功と失敗の分水嶺になります。国立大の入試は科目数が多いので、その時間で現役生が遅れがちな理科、社会を仕上げられるメリットが大きいのもまた事実ですけどね。


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