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出汁と淡口醤油の関係



お出汁が好きすぎる
お出汁研究家のさぴこです。

みなさんは
淡口醤油つかってますか?

実は淡口醬油って
めちゃくちゃ出汁と相性いいんですよ。

今日はそんな話をしたいと思います。


私はいま京都に8年ほど住んでいますが
もともとは神奈川県出身、
家系は九州なので、

淡口醬油なんて全く
使ったことありませんでした。

25歳で料理を始めたときも、

「淡口醬油ってなんかしょっぱいんでしょ?」

くらいの感覚で、
まったく魅力に感じませんでした。


が・・・


その後、出汁にハマって、
京都で和食を学び始めたら
淡口醬油の出番がたくさんあり…

自分も淡口を使い始めたら
淡口の良さをたくさん感じたんです。


まず、

出汁との相性がすごくいい。

濃口よりも淡口のほうが
出汁のうま味を
引き立たせてくれます。

出汁のうま味が引き立つというのは、
出汁の美味しさをより強く感じる
ということです。


たとえば、
引きたての昆布・鰹出汁に
淡口醬油をちょろっと加えるだけで
お吸い物のような、もう完成された
出汁が生まれます。

でも、これが濃口だと、
濃口のコクとか甘さが邪魔をして
出汁の味をキリっと感じられないんですよ。


もちろん濃口と出汁を
合わせたほうがいい料理もあります!
(甘辛なめんつゆとか)


でも、出汁とか本格和食の面で見ると
淡口醬油のほうが
出汁の美味しさを引き立ててくれるんです。


これは科学的にも言われているんですが、

舌で感じるうま味(出汁)は、
塩味を足すことで増強されます。

引き立ての出汁ももちろん美味しいけど
でもそこにひとつまみの塩を加えると
出汁の味がぐっと強く感じるんです。

(1回おうちでやってみてほしい)

なので、
濃口醬油よりも塩味が強い淡口のほうが
出汁の味を際立たせてくれるんですね。


私の出汁レッスンでも
この味の違いをやるんですが、
塩や淡口を入れたほうの出汁は
「水筒に入れて持ち歩きたい!」
と言ってもらえるほど
完成された出汁になります。


出汁と塩味は切っても切り離せない関係、
一心同体なんですよね。
(この話はまた違う記事で…)


なのでとにかく、
濃口よりも淡口のほうが
出汁との相性はおすすめ。


にゅうめんも



淡口醬油もうひとつの魅力は、
色がつかないということ。

料理を上品に魅せてくれるんです。


先日、お昼にササっと
親子丼を作りました。

これ、味付けは
出汁・淡口・みりんだけなんですが、

美味しいだけでなく
色もキレイに仕上がるんですよ。


これが濃口だと、
ちょっと色が茶色くなって
まあ、田舎風メシ、みたいになるんですね。

田舎メシももちろん良いんですが、
美しく仕上げたいときは
淡口がオススメです。

煮物も一緒で、
淡口醬油を使うと料亭風の、
キレイな煮物に仕上がります。

プラスさっきも言ったように
淡口は出汁の味を際立たせるので
より深みを感じて美味~いって
なるんですよね。


なのでおうちで出汁を使って
和食ごはんを作る場合は、
必ず淡口もセットで使ってみてください^^

私は淡口と濃口を
日々使い分けて料理をしていますよ。

使いこなせるようになると
日々の料理がレベルアップするのでぜひ。

ちなみに私はいま
龍野醬油さんのを使っています。

が、まずはスーパーで手に入る
お手軽なものからスタートすると
いいと思いますよ!✨


サポートありがとうございます!