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「レンズ沼の歩き方」Contax Tessar F2.8 45mm T* AE

 今回は、Contax一眼レフ用レンズ Tessar 2.8/45 T* AE について。Tesserは、1902年に誕生した3群4枚構成のレンズ。公式には Unar の前群と Protar の後群を合わせたレンズ構成とされます。しかし、トリプレットタイプ3群3枚の後玉を2枚の貼り合わせレンズにしたものとも考えられます。先に紹介した3群5枚の Heliar よりさらに1枚レンズが少ないレンズです。

 1982年にAEタイプが登場、販売が一時中止された際は中古価格も上がりましたが、MMタイプが再販されると価格も落ち着き、その時に購入しました。

Tessar 2.8/45 T* AE

 絞り値f8が緑になっており、ピントリングにも緑の▼指標があります。この緑の指標を揃えると10m~7feet(2.1m) がパンフォーカスになるので、スナップ用に使いやすい。MMタイプにはこの指標はないようです。

Tessar 2.8/45 T* AE 緑のf8 と 距離指標▼
Tessar 2.8/45 T* AE / NikonZf f8、▼指標で撮影

 Contax139Qで、ピントを気にせずスナップでよく使っていました。f8まで絞っているのでけっこうシャープ。厚さ18mmのパンケーキレンズなので、フィルム派にはContax139Q や Aria など小型Contaxボディで使って欲しいレンズです。

Tessar 2.8/45 T* AE / NikonZf 絞りf8

 Tessarレンズは、そのシャープさから「鷹の眼Tessar」と呼ばれていたらしい。もっとも、現在のレンズとは違って絞り開放からでなく、ある程度絞ってからの話です。フィルム時代は、レンズ枚数が少ないレンズは抜けが良いと言われていました。

Rollai B35 Toriotar3.5/40

 Tessarレンズを搭載したコンパクトカメラには 「Rollai 35」 があります。こちらは3.5/40。さらにもう1枚レンズが少ない3群3枚レンズ構成の Triotar を搭載した「Rollai B35」もありました。周辺画像はちょっと不安な場合もありましたが、Triotar もよく写るレンズです。フィルム派の人には、こちらもお勧めです。

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