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分からないを言えるようにするために

 さっそくですが、みなさんは算数の小技と聞いてどんなことを思い浮かべますか?

 先日(かなり時間が経ってしまいました)、霜月天治郎さんがTwitterの企画で算数の小ネタ、小技を色々な方に募集していました。

 私がその時にパッと思い浮かんだのが、「分からないも一つの考え」ということです。算数で特に意識しているのが、分からないことにも価値付けをしていることでした。

 算数は、他の教科に比べて、正誤が分かりやすい教科であると思っています。だからこそ、間違っているかもしれない、自信がない、という時に子どもはノートに自分の考えを書きません。間違っているのがノートに残ると嫌だから。この気持ちもとてもよく分かります。

 私は異動してきて4月に今のクラスの子どもたちに出会い、あまりにも多くの子がノートに自分の考えを書かなかったことに、驚きました。

 クラスの雰囲気づくりができていなかったのもあると思いますが、こうかもしれないというチャレンジする姿すらありませんでした。

 習った方法でやってみる
 ↓
 できなかったら違う方法を考える
  ↓
 途中までできた?
 できたけど、自信がない

 ここまでの過程を一人でできるようになってほしい。だからこそ「分からないも一つの考え」と私は伝え続けています。

 3月になった今では、できなくても自分なりの方法で考える姿がとても見られるようになりました。

 三角形の図形の面積を求める学習では、どうにか図形を切り貼りして、求められる形に変えようとする姿が見られるようになりました。

 ここまでやってみたけど、上手くいかない。

 それを伝えられる子どもが増えました。

 いろいろ試してやってみるって素敵なことだよね、それこそが学校での学びだよねって。

 分からなくて当たり前。

 だからこそ勉強をする。

 私が特に算数で大切にしていることは「分からないも一つの考え」です。

 来年度も、分からない!と、伝えられる子を育てていきたいです。そして、分かった子が分からない子へと語りかけられるような学び合いの学習をつくり続けていきたいです。

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