きっかけ

‪「きっと十年後、この毎日のことを惜しまない」‬
‪氷菓の主人公の姉、折木供恵の手紙での一文。

フィクションの、それもメインでもないキャラの一言にこんなにも心打たれ、嫉妬するとは思わなかった。然しもの主人公奉太郎もこの言葉に心動かされ(惑わされ?)青い春、否、薔薇色の高校生活へ一歩近づいた。では自分を振り返った時、そこに惜しむべき毎日があっただろうか、いくら反芻しても蟠りとなって胸や腹に溜まるこの言葉を、感情を、消化できる日は来るのだろうか。

‬蟠りと翻りの区別が出来る日は来るのだろうか。

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