書くことから逃げない

 正直に申し上げます。実は、書くことが苦手で、心から苦手すぎて、書くとなると手が震えて、思考が止まってフリーズしてしまう。そんなことだから、書く行為そのもから逃げてしまっている自分がいました。でも、仕事だから、書かないといけない。書けないといけない。そんなところに今います。しかし、この苦しみの場所に身を置こうと決めたのは、他の誰でもない自分です。

 そもそも自分は、そんなに書くことが嫌いではなかったはずなんです。国語の成績も悪くなかったし、作文だって嫌いじゃなかった。小論文の課題も、いくつもパスしてきました。でも、かつて新卒で就いた情報誌出版会社での仕事で、何年か記事を書き続けて、ようやく気づきました。あれ?自分の文章って面白くないし、何が言いたいか結局わかりにくいし、そもそも書くのが毎月しんどい。自分にはない発想で書かれ、最適な言葉が選ばれて綴られている他の人の文章を読んでは、自分との差に愕然とするばかりでした。もう、書くの嫌だ。

 その後結婚出産を機に退社し、文章を書く仕事からは少し遠のきました。とはいえ、どんな仕事にもドキュメントでまとめておくことはありますよね。その度に、一人勝手にプレッシャーを感じて、頭の中で同じことばかりがグルグル回り、結局結論が出ぬままに書き出して、繋がりの見えない思い浮かんだテキストばかりがずるずる連なり、それに伴い時間ばかりがすぎていくー。具合も悪くなっていくー。もう現実見たくない。できることなら書かずに生きたい。そう思うようになりました。

 でもこの春に、ご縁もあってとある会社に声をかけられ、仕事(書くことではない)を辞めて、転職しました。この新しい仕事が、ズバリ書くことが仕事なのです。あんなに書くのが嫌だったはずなのに、自らその道を選んでしまった。これからどうすればいいのか、うまくやっていけるのか。毎日不安で胸が押しつぶされそうです。でも、この道を選んだってことは、本当の私は書きたいのです。書けるようになりたいのです。でも、そもそもどう発想すればいいのか、いい文章にまとまるのか、手立てが見えない。文章をうまく書くための本を読み漁っても、どうもしっくりこない。やっぱりわからない。

 そこで、私は、秘密兵器に手を出すことにしました。

”京都在住の文筆家・編集者、ときどき大学講師”の江角悠子さん主宰「書きたいけど 書けない人のための ブログ講座」。

 こちらに、思い切って参加させていただくことにしたのです!実は、江角先生の前向きな言葉が綴られたメルマガに、今までにも何度も励まされ、勇気づけられ、背中を押してもらっていた私。講座参加席の、残り一枠は、私のためにずっと空いているように感じていました(勝手に)。問い合わせのメールにも速攻返信くださった江角先生。それだけで感激です。早速申し込みました、本日。ですから、このチャンスを無駄にしないように、書くことに向き合って、コツコツ書いていきたいと思います。

 書くのが嫌いな私が、どんな風に書くのが好きになるのか、こうご期待です。江角先生、こんな私ですがよろしくお願いします。

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