見出し画像

2007/01/27-28 十三回忌ももう過ぎて(2007年02月12日(月)記)

 十三回忌。と言う言葉が、ニュースで流れた。一月十七日、阪神淡路大震災を伝える夜明けのニュースだ。
 それを聞き、私はまだ微妙に夜明けぬ部屋の中、ひとり宙を見やりながら想う。震災で行方不明になった女友達は今頃、どうしているのだろう。きっと、今日は彼女にとっても十三回忌に違いない。
 そして直後、想う。これは私ひとりの事柄だ。震災から十日後。私が遭ってしまった出来事。当時、信頼していた上司からの強姦。
 あれからつまり十三回忌。私にとっても、十三回忌なのだな、と。テレビの映像とレポーターは、去年よりも一昨年よりもずっと短く、ただ「十三回忌です」と伝えている。それだけが、私の耳の内奥に沈み込む。

ここから先は

4,872字
クリシュナムルティの日記やメイ・サートンの日記から深く深く影響を受けました。紆余曲折ありすぎの日々を乗り越えてくるのに、クリシュナムルティや長田弘、メイ・サートンらの言葉は私の支えでした。この日記はひたすらに世界と「私」とを見つめる眼を通して描かれています。

世界と自分とを、見つめ続けた「私」の日々綴り。陽光注ぎ溢れる日もあれば暗い部屋の隅膝を抱える日もあり。そんな日々を淡々と見つめ綴る。

よかったらサポートお願いいたします。いただいたサポートは、写真家および言葉紡ぎ屋としての活動費あるいは私の一息つくための珈琲代として使わせていただきます・・・!