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左に曲がったそのワケは

パリオリンピック、ベルサイユ宮殿で開催された馬術競技におきまして、総合馬術団体の日本代表「初老ジャパン」が、見事銅メダルを獲得しました。おめでとうございます!

総合馬術団体の障害競技は、私も気になって気になって仕事帰りの電車の中でTVerのライブ配信を見ていました。実況は英語でしたが、始終「JAPAN」とか「MEDAL」とか聞こえてきて、世界の関心事だったことがうかがえました。

ラストの大岩選手の騎乗を、電車の中で本当に祈るような気持ちで見ていました。素晴らしかった!他の国の方々も、皆さん本当に素晴らしかったです。上手!カッコイイ!!

「初老ジャパン」は失礼だという意見をSNSなどで散見しましたが、初老は40代だし彼ら自身が好き好んでつけてるし、何より年齢(性別も)関係なく楽しめる馬術の魅力を端的に表してて、良いと思いますが。

ところで

私の乗馬は、駈歩(かけあし)のレッスンで停滞しております。その理由として、現在面倒を見てくださってるスタイリッシュなO先生は、私の「上半身が前に倒れている」「右肩が前に出ている」と分析してくださいました。

騎乗者の上半身が前に倒れるのは「後退」の合図なので、馬は走るのか後退するのか分からず混乱するからかわいそう、と言われました。確かにそれはかわいそう。馬上では、つむじを空から一本の糸で引っ張られるような感覚で背筋を伸ばすよう言われましたが、これが難しい!

また、騎乗者の右肩が前に出ていると馬の揺れで体が左に回っていくので、馬が速く走るとバランスを崩して落馬するとも言われました。落馬、怖い。絶対したくないです。(幸い未だに落馬経験は無し)

さて

一般的に車を運転する際には、ハンドルを10時10分とか9時15分の位置で握るのが定石と言われていますが、いつの頃からか私は右手を12時そして左手を30分の位置で握ると安定するようになりました。

なので、O先生に「右肩が前に出ている」と言われて非常に納得しました。だから私は12時30分なのか。でも、なぜ右肩が前に出ているのだろうと考えることしばし。答えが出ました。

それは、長年にわたり子どものお世話を一生懸命してきたから。です。

私は右利きなので、子どもを抱っこするときは基本的に左腕で抱きます。右手で子どもの顔を拭いたり、上の子の手を引いたりしますからね。そのポーズをしてみると子どもを守るためか、左腕を少し後ろに引くので右肩が自然と前に出る形になります。

また、家族で車を運転するのは私だけですが、子どものお世話をするのも私だけですので、運転中はいつも助手席や後部座席の子どもの様子に気を配っていました。だから、上半身が左に回旋してハンドルを持つ手も12時30分になっていたのです。至極納得。

この右肩は、子育ての勲章みたいなものです。でも、お馬さんのためには直さなくてはいけません。私の体が歪んでいることを、お馬さんが教えてくれました。ありがたいことです。

つむじを見えない糸で空から吊るされてみると、ぽっこりお腹の奥の腹筋が固くなるのを感じます。お腹凹むかな?初老ジャパンの皆さんも、各国代表の皆さんも、馬上で上半身がまっすぐ立っていて美しかったです。私も見習います。がんばるぞ。

こうして右肩は前に出る
しかしわが子育てに一片の悔いなし

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