見出し画像

察する娘

「女の勘」という言葉がありますが、私は元来その勘がまったく欠落しています。

目の前の相手が私を好きかどうかもわからないし、誰が誰に恋してるとかも全然わからないし、たぶん浮気されていても気づかない自信があります。えっへん。どんなもんだい。

しかし、娘たちは割と勘がいいです。末っ子が「パパとママは仲が悪いんじゃないか…」と心配したりするのもそれかと。

そんな末っ子の心配に端を発して、先日夫さんに仲良くしたいと言われたのですが。

末っ子に「パパとママが仲良くしているところ見たいか」と昨日聞いたら、うへえーという顔をされました。それでこそ。正しい思春期です。

さて

夫さん、私が歩み寄りを見せたことで安心したのか、早速いろいろぶち上げ始めました。

昨夜は子どもたちに高らかに、「次のママの乗馬レッスンはクリスマスの日だから、みんな一緒に車に乗って行ってイルミネーション見て外食してこよう!」と宣言する夫さん。そして、初耳の私。

私が通う乗馬クラブは大きな遊園地の一角にあり、この時期はクリスマスイルミネーションが有名です。まあね。確かにそこに行くから運転の手間は同じですが。

事前確認は欲しいな。もし私が仕事の相手だったら、するでしょうに。彼にとっては私は別人格ではなく、自己の延長なのです。簡単に言うと、お母さん扱い。

夫さんにどうやって私の意見を言えば、聞いてくれるのか。過去の失敗事例の数々が思い出されて、考えるだけで頭がぐるぐるして頭痛が痛いです。

さてさて

夫さんがぶち上げた直後、長女ちゃんが心配そうに「ママ、パパから話聞いてた?」と聞いてきた。良い質問だね、キミは勘が良い。お察しの通り、なーんにも聞いてません。

長女ちゃん「またパパ、自分勝手を始めたね。ママのこと、自分の言いなりになると思ってる」。そうだねー。どうしましょうね。

「察してくれ」では大人げないので、それなりに私の意思を伝えているのですが、聞こえていないかのように流されてしまいます。同じ言い方しても、子どもたちには伝わるのにな。

身体的距離もぐいぐい詰めてくるので、正直私の心が追いつきません。私ごと乗っ取られそう。このままでは本格的に距離を置かないと、また私が壊れるかもしれません。

私の反応を見ながらやってほしいのですが、「嫌よ嫌よも好きのうち」って思ってるぽい。そうだ、そういう人だった。はあ、どうしましょう。

私は周囲から干渉されたくないので、私から周囲にも干渉しません。それを「セノママは何やっても文句言わない」と解釈する人に、絡まれがちの私です。何も言わない=何も考えてないってことでは無いのですが。

もう一度人生がやり直せるなら、同じタイプの人と付き合ってみたいです。互いを尊重して干渉しないお付き合い。どんな感じなんだろう。それはそれで困るのかな。つまんないのかな。(遠い目)

はあ。もう人間やめて道端の草になりたいです。風に吹かれていたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?