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分子生物学的ゆで卵

私はゆで卵を作るのが下手です。超絶下手です。どうやって茹でても、殻を剥くとなぜか、殻に白身がボコボコ付いてしまうのです。

大学4年の頃、卒論研究でお世話になった先生と雑談中にゆで卵について相談したところ、「分子生物学的ゆで卵の作り方を伝授しよう」と先生がおっしゃいました。

「それはな…茹でたあとすぐ冷やすのだ。キンキンに冷やせ!」

…なあんだ。そんなのもうやってますて。どの辺が分子生物学的なんすか。

「それは急冷することでタンパク質の結合が(以下馬耳東風)」

理屈あったんかい。

馬耳東風のクセして、家で氷水を用意して茹でたて卵を冷やしたりしましたが、全然ダメでした。

そしてだいぶ時は流れて。

お料理大好きな私の長女ちゃんが、キレイなゆで卵を作れるようになりました。くっ…なぜだ。

「卵の殻に穴を開けてから、水の中で剥くといいよ」

そんなん知ってるわい。

そんなある日のこと。私が100円ショップをぶらぶらしていると、卵の殻に穴を開ける道具を売ってました。とりあえず購入。

イケると思ったんだけど

この道具に卵を押し付けると、小さい穴が開くそうな。しかし、いざ穴を開けようとすると力の加減が分からず、全然穴が開かない。我が家は生協で卵を買ってるので、殻が固くて丈夫なのもその理由。

ブチ切れた私はキッチンの角に卵をぶつけて、良い感じの小さなヒビを入れることに成功しました。こっちの方が向いてるみたい。自分不器用ですから。

そして水から卵を茹で、沸騰してから5分。生まれて初めて、つるんとしたゆで卵を作ることに成功しました!

中は半熟うまうまー

うれしくて1人で2個食べちゃった。卵が美味いのか塩が美味いのか、途中で分からなくなったけどまあいいや。とにかくバンザーイ。

ゆで卵って美味しいな。板東英二さんの気持ちがわかるわ。というわけで、また作って腕上げときたいと思います。味玉も良いな。

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