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結婚と子ども

この春、長女が大学を卒業しました。ずっとコロナ禍で、4年間ほぼ引きこもりになってしまった長女さん。大学の卒業式も、友達いないしめんどくさいと行きたがりませんでしたが、私が引っ張っていきました。

私自身、思い描いていたのと全然違った娘のキャンパスライフ(とは全く言えない代物)に、気持ちの区切りをつけたかったのです。

卒業式の間、私は保護者用の控え室で待っていましたが、式を終えた娘の顔は晴れやかでした。朝9時からの都心での卒業式は正直私もしんどかったですが、連れてきてよかった。

卒業式の後、池袋の東京芸術劇場内にあるレストランで、娘とふたりでランチしました。ミュージアムショップにあった、マティスのシルクスクリーンが素敵でした。こんなの飾れる家にしたいな。部屋の片付けをしなくては。

さて

結婚したら子どもが欲しい。そう思う人も多いと思います。しかし、現実は思い描いた通りになるとは限りません。そう、私の娘の幻のキャンパスライフのように。

私の義兄夫婦は長年不妊治療をしましたが、子どもを授かることはできませんでした。

不妊治療は、妻側の体に大きな負担をかけます。後年、義姉は卵巣を悪くして、切除手術を受けました。手術中、義兄は泣いていました。

私は結婚してから立て続けに子どもを授かりましたが、義兄も義姉もとても喜んでくれました。今も甥っ子姪っ子たちをとても可愛がってくれます。

私が義兄と義姉の立場だったら、そんなに寛容になれただろうか。私は本当に、ありがたいことだと思っています。

義姉が生まれたばかりの長女を抱っこして、「私も女の子が欲しかったんだよね」と微笑んだ顔を、私は今も忘れられません。

今の義兄夫婦は、週末はふたりで旅に出たり、ハイキングを楽しんでいます。そんな姿を見ていると

子どもが無くても、この人といつも一緒にいたい。ふたりで支えあって生きて行きたい。

結婚は、そう思える相手とすべきではと私は思うのです。

私の妹も、最初の子どもを出産する前に2度流産しています。理由はわかりません。妊娠初期の流産だったので、育たなかった子たちだったのでしょう。悲しいできごとでした。

そのとき、夫婦は支え合えるパートナーになれるかどうか。なれたら良いですね。

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