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琵琶湖より愛をこめて

あれは私が小学生の頃。同級生が私に言いました。

「千葉と埼玉って、ライバルらしいよ」

何のライバルかはわかりませんが、素直な子どもだった私は「そうか…ライバルなのか!じゃ、負けらんねえな!」と、ハートがメラメラしました。

きっと、埼玉側の子どもたちも同じだったことでしょう。幼少時の刷り込みとは恐ろしいもので、今は千葉に住み埼玉に通勤する私は、毎日ちょっと悪いことしてる気がしています。千葉と埼玉、どっちも好きなんですけどね。

そんな私、「翔んで埼玉」は原作マンガから大好きでした。そして映画化された時も江戸川を渡って、春日部の映画館まで観に行きました。こういうのは臨場感が大事です。どうせ観るなら、聖地埼玉で。

映画のラストシーンは、なぜか春日部。思わぬ事態に映画館中が謎の雰囲気?失笑?に包まれたことは今も良い思い出です。たぶん春日部市民たちは、自分たちに流れ弾が飛んでくるとは夢にも思ってなかったと思います。

しかし、私の住む県境の町も埼玉並みの扱いでした。ヘッダー画像は、私の住む町(とされる原野)を荷車で移動する主人公ふたりです。

時は流れ

映画「翔んで埼玉」に、続編「翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~」ができました。

自虐大好き埼玉県民である、私の部下ちゃん。1作目と同様に、2作目も公開当日に家族で観に行ってきました。しかしその感想を語る顔は、何だか浮かない表情。

「私…関西の府と県の関係性が全然わからないのです。映画は楽しかったですが、関西のこと詳しかったらもっと楽しめたのにと思うと、すごく悔しいです!セノママさんなら絶対私の倍は楽しめますから、観に行ってください!」

あらそう?そこまで言われちゃ、観に行かなきゃ。なんて言ってるうちに時は過ぎる過ぎる。2月になって、慌てて春日部まで観に行ってきました。

感想。まあ、よくできてること。琵琶湖に目を付けるとはねえ。おもしろかったー。

確かに私は、部下ちゃんよりは楽しめたと思います。私が学生の頃、関東でのJRテレビCMは「京都、大阪、神戸の三都物語」で一色でしたが、いざそれぞれの住民に接してみると「一緒にせんといて!」の嵐でしたから。

意外と、神戸の抵抗が強かった。言葉も全然違うんだぞと。私自身、神戸は横浜に似ていて心が落ち着いた覚えがあります。そして、和歌山と奈良と滋賀は三都物語とは別の扱いでした。なので、この映画の目の付け所は非常によくできています。

ところどころで他の映画のパロディも出てきて、良かったです(ゆりやん良かった)。ポップコーンぼりぼり食べながら見るのにちょうどいい、超娯楽映画でした。スケールの大きなおふざけ、大好きです。また続編出るのかな?

余談

千葉の女は潮風のせいでしょっぱいそうです。千葉のディスりも忘れない、さすが翔んで埼玉。あと、三重県って関西なの?東海なの?それとも中部なの?

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