うみべのストーブ
大白小蟹短編集「うみべのストーブ」。すごく良かった。いちいちわかる話ばかりだった。
例えばカラダの話。50代になった今、やっと私の体は私だけのものになった気がする。
他者にとって女性としての利用価値が無くなってから、やっと私は私を取り戻せたのだ。
毎日の暮らしに一人闘っていたあの頃。夫に「タダでセックスできるから結婚したのに」と言われた時は、唖然とした。
でも、当時はまだ愛がいくらかはあったのですよ。確かにあった。あったのだと思うと涙が出た。かわいそうに。
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