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ピンチはチャンス

学生時代は楽しかったとよく言う私ですが、大学受験ははっきり言って大失敗でした。

受験直前になってから、息抜きがてらちょっと志望校を見に行こうと、雪がちらつくなか出かけたのが運の尽き。

その日は寒すぎて、帰りの電車の中で体調を崩してしまいました。その直後の滑り止め校の受験は、風邪をひいて熱を出して欠席。

その2日後は第一志望校の受験。まだ微熱でボーッとしながら受験して、補欠合格でした。ひとつ確実にとちった問題が今も記憶にあります。あれができていれば合格でした。

なんであの時、出かけちゃったんだろう。ものすごく後悔しました。

それから10日後、母校となる関西の大学の受験。地方試験で東京で受験しました。風邪もすっかり治って気分も上々。体調が良いって素晴らしい!

試験官の先生、関西弁だー。お弁当のシャケ、美味しい!お母さんありがとう!試験問題簡単だな。終わった人は帰っていいの?まだ30分残ってるけど帰ろう。

こんなに簡単てことないから、どうせ不合格でしょ。まだ頭が風邪ひいてるんだわきっと~♪と思いましたが、結果は合格。

一人暮らしするつもりも、関西行くつもりも無かった私。親に「浪人させて!そしたら東京の大学入れるから!」と懇願しました。

父からはひと言、「お前来年も風邪ひかない保証あるのか。これも縁だ、関西行ってこい!」

ええー!うそー!でも、風邪ひかない保証は無い。全然無い。

というわけで、何となく進学したのが母校でした。知り合いも土地勘も何も無い。大学のキャンパスも入学手続きで初めて行きました。

引っ越しのときも私は風邪をひいてしまい、新しいベッドで寝込む私の横で母が片付けをしてくれました。特急が止まる駅まで母を見送ったとき、母は泣いていました。風邪でズルズルの娘が心配だったのでしょう。

いろいろピンチで始まった大学生活でしたが、東京の大学に進学していたら絶対に経験できなかったこと、知らなかったであろうことが、たくさん身につきました。

受験失敗して本当に良かった。今は心からそう思います。

その後も上手くいかなかったり思い通りに行かないときは、発想転換のチャンスにするんだ!と思って行動しています。つくづく、何事も自分の心ひとつなのだなと思います。

我が子が失敗した時も、「これはチャンスだよ!」と声をかけています。チャンスにしてほしい。損して得取れ!

思えば、私の父が関西行ってこい!と言ったのもそういうことだったのでしょう。ありがとう。あなたの娘はこれからもしぶとく生きていきます。イエーイ。

余談

見取り図さんのYouTube、見取り図ディスカバリーチャンネルのグッズ、キーホルダーです。暗いカバンの中でビッカビカに光って探しやすいです。

恥ずかしいくらい光ってて、見るたび笑ってしまいます。便利です。

#エッセイ  #ひとりごと #推しに届け

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