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ある土地の話

画像は、最近の私の楽しみ。サボテンの芽です。大きくなれよ。

さて

私の推しさんがどうやら最近、不動産投資話を持ち込まれているらしい。良い儲け話は、親しくない人からは来ません(ちょっとした儲け話は来るかも)。推しさんが、信頼できる人に相談できていますように。

とはいえ、昨今日本に富裕層が増えたのは、昔なら銀行に預けっぱなしだったりタンス預金だったりしたお金が、投資に回されるようになったからだとNHKで言っていました。それは確かになるほど。

私も親からもらったお金を銀行に寝かせたままなので、最近投資についてお勉強中です。よく分からないのに、大事なお金を突っ込むわけにはいきませんからね。今思えば、亡き父は株でけっこう儲けておりました。コツ聞いとけばよかったー。

ところで

そんなわが父も、不動産で失敗したことがあります。それは土地の購入。

元はと言えば、町工場育ちの私がずっと「工場の上じゃなくて、地面から生えた家に住みたい!」と夢を語っていたことが発端でした。父は県内だけど家から少し離れた場所に土地を買い、「地面から生えた家を建ててやるぞ!」と高らかに宣言し、私は大喜びしました。

しかし、いつまで経っても家は建ちませんでした。なぜか。それは、その土地に通じる私道が車も通れないほど狭かったから。父は私道の持ち主である隣地の農家さんと道幅の拡張を交渉しましたが、「先祖代々の土地なので、売ることはできない」の一点張りだったそう。

これには私もガッカリするとともに、土地を買うのって大変なんだ…との学びを得ました。何も建てられない土地でしたが、父と母は定期的に草刈りに行ったりと大事にしていました。

そして私と妹と弟が大人になり「あの土地どうなるんだろ」と心配するなか、思いがけずそれは解決しました。

きっかけは、東日本大震災。

隣地の農家さんが稲作をやめていた田んぼの法面が大地震で崩れ、これを機に田んぼだった土地にマンションを建てることになり、親が持っている土地を売ってほしいとの申し出があったそう。

「駅近で条件が良かったから、思ってたより高く買ってもらった」とホクホクの父に、脱力する私と妹と弟なのでした。人間万事塞翁が馬、ですね。なんだかんだでしっかり儲ける、頼もしきはわが父。

私はそんな才覚が無いことは自覚していますので、できる範囲でコツコツ当てていこうと思います。推しに儲け話持ってきた人が、純度100%の良い人でありますように!

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