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梅雨が明けるころ

去年の今ごろはもう梅雨明けしていたっけ。

ビルの間からのぞく何日かぶりの青空を見上げながら、そんなことを考えた。


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去年だったかな、たしか梅雨入りしたのにもかかわらず全然雨が降らなくて、梅雨ってなんなんだっけ、とみんながつぶやいていたときがあった。梅雨の時期にあれだけ雨が降らなかったのはあの年くらいじゃないだろうか。

だから今年もそうなるかな、なんてすこし期待していたけれど、今年の梅雨はちゃんとお仕事をしているみたいだ。毎日せっせと雲を集めては雨を降らしている。だから、天気予報で傘のマークが立て続けに並んでいるのをみてかわいい絶望感を抱くことも、雨の匂いを感じながら帰路につくことも、もうすっかり日常の一部に溶け込んでしまった。


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あとどのくらいその溶け込みのなかにいられるかわからないけれど、降るべき雨が全部降ったらまた青空が戻ってきてくれるはず。

だからその日を心待ちにしながら、今日も傘を片手に家を出る。


最後までお読みいただきありがとうございます✽ふと思い出したときにまた立ち寄っていただけるとうれしいです。