ずっと引き出しの奥にしまってあった香水。そっと蓋をあけると彼との思い出が思い浮かんだ。笑顔も、会話も、手触りも、一緒にみた景色も、すべて。わたしから彼へその香りがうつるその瞬間が、なによりも幸せな時間だった。いまはもう存在しない時間。
優しく瓶を撫で、また引き出しの奥にしまった。
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