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2019年の奄美記(8月)お盆

写真を整理していて気がついた。今年は奄美に帰りすぎ。台風で壊れた屋根の修理という大義名分をフル活用。もう、帰りすぎ。しかも、来年はさらに帰省回数が増えそうな感じなので、、、いいかげん、シマに住んだ方がいい気がしてきた。

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奄美のお盆は旧暦で行うので、ヤマト(日本本土)とはだいたい時期がズレます。ただ、残念?なことに今年はヤマトのそれとかぶって、8月13日から15日のハイシーズンになりました。。。おかげで飛行機代が安くならず、しまっちゅはヒーヒー言ってました。でも、ヤマトとお盆がかぶったおかげで、いつもは帰ってこれなかった「お盆にしかお盆休み取れない人たち」もシマへと帰ることができました。おかげで、久々にシマに人が溢れて、にぎやかなお盆になりました。

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あまり雨が降らなかったこともあり、ハブが大活躍!自宅の塀に2mくらいある大きなハブが這っていたこともありました。また、ハブだけでなくイノシシも増えてしまい、道端にイノシシのう●こがたくさん落ちていて、シマ中う●こ臭でいっぱいになっていました。さすがにお盆で人が増えると、村内をうろつくイノシシやハブの姿は見かけなくなりました。住み分けって大事よね。

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みんなが帰ってくるので、毎夜毎夜どこの家もゴチソウを作って宴会です。シマの味が嬉しいです。

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お盆の前に台風が連続してきたため、島内に物資がへり、お盆の準備で大変な中、シマのスーパーは空っぽになっていました。しまっちゅのソウルフード、みきもこの通り。

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いよいよお盆が始まります。長老たちにお盆のやり方を聞きながら、準備を進めます。でも、その長老たちの記憶も、実は曖昧だったり、うろ覚えだったり。。。少しずつ、少しずつ、シマの祭祀の形が、わかりやすく簡単になってきています。

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形は変化しても、ご先祖様を大切にする気持ちは、昔も今も変わりません。ずっと昔のご先祖様も、昨年亡くなったおじも、みんな同じ、大切なご先祖様として、お盆では丁寧にお迎えします。久しぶりに家に帰っていらしゃるので、しっかりとおもてなしをするのです。

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お盆の最終日の夜は、八月踊り。いわゆる盆踊りです。シマの中心に作られた広場で、村民が和になって歌い踊ります。太鼓と、歌だけで行う八月踊り。暗闇に、ゆったりとしなやかに踊るしまっちゅの姿が浮かび上がり、なんとも言えない雰囲気です。何かに憑かれたように踊り続けるしまっちゅの物悲しい歌声が、けたたましい虫の声と相まって、あの世とこの世の境目にいるような、とても不思議な気持ちになります。

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お盆で久しぶりに叔父が帰ってきたので、ばあちゃん大喜びです。次は正月に顔見せに来るから、元気できばれよー。お互いに、きばれよと声を掛け合って、次の帰省を約束します。きばれよ。きばれよ。

ブラジルでおいしいお肉を食べるために使わせていただきます