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初めてInstagram担当者になった人の9割がしてしまう3つの誤解

こんにちは!Instagram分析ツール・SINISのカスタマーサクセスを担当しております、塚原です。

SINISのユーザーの皆さまとお話していると「最近、Instagram担当になったので右も左もわからなくて…」「社内でもInstagramの知見がなくて…」「どうやってアカウント運用していったらいいのか…」などなど沢山の不安や戸惑いの声を耳にします。

特に、新しくInstagramの運用担当者になった方は、Instagram関連のウェビナーに参加してみたり、アカウント運用の攻略法や事例などをネット検索してみたりと、知識を得ようと様々な努力をされているようです。

ただ残念なことに、Instagram知識やアカウント運用について、間違った解釈や誤解してしまっているユーザーさまも少なくはありません…。

今回は、初めてInstagramの担当者になった方の多くが誤解している3つのことについてお話をしていこうと思います。

【誤解:その①】人気のハッシュタグを付けていれば、投稿を見てもらいやすくなる!

これはInstagram運用担当者さまの4人に1人以上の割合でよくお話を聞きます。(私調べ)

実際に、Instagramのハッシュタグ検索を活用し「休日に出かけたいレストラン」や「簡単に作れる時短レシピ」「週末に参戦するライブ」などの特定の情報を探した経験は皆さまにもあるとは思います。

そして、このInstagram上でのユーザー行動を逆手にとった「ハッシュタグハック」「ハッシュタグ攻略」について書かれているネット記事も多くあるので、そう思われるのも当たり前なのかもしれません!

でもこれ、、、誤解です!!

以前私たちが行った「ハッシュタグの数に関する投稿成果の実験」では、ハッシュタグを数多く付けた場合、投稿の閲覧数が減少するケースが確認されました。

実はこの原因は「ハッシュタグを付け過ぎているから」ではなく、「投稿内容とは関係のないハッシュタグを付けているから」だったのです。

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つまり、「投稿内容とは直接関係のないハッシュタグを付けると、ユーザーに表示されづらくなるようにInstagramが調整している」ということです!

例えば、美味しいカレーレシピについて調べたいときに「# カレーレシピ」と検索するユーザーの気持ちを考えてみましょう。このユーザーが知りたいのは「レシピ」であって「美味しそうなカレー」の写真を見たいというわけではないので、カレーの作り方が載っていない投稿は、このユーザーにとってはあまり価値のない内容だったと評価をされます。

このようにユーザー検索意図をくみ取らずに、関連の低いハッシュタグ使用することは、投稿に対するInstagramの評価を落としてしまう可能性があり、逆に露出が減ってしまうこともあるので注意しましょう!

【誤解:その②】とにかくフォロワー数を増やしたい!

これも、ものすごくよく聞きます!
事実、以前SINISのユーザーに行ったInstagramに関するアンケートでは、アカウント運用目標で一番回答が多かったのは「フォロワー数」でした!

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もちろん、フォロワー数を追うこと自体が間違っているというわけではありません。

ただ、すぐにフォロワー数を増やしたいあまり、フォロー&いいねキャンペーンなどで『量より質』でフォロワーを獲得した結果、「ターゲットではないフォロワーが増えてしまった」「キャンペーン後のフォロワー定着率が低い」などの悲しい声もよくお聞きします…。

ここでお伝えしたいこととしては、フォロワー数も重要ですが、フォローは「アカウントを見つけてもらえた結果」のアクションであるということです!

このことを理解するためには、どのようにアカウントがフォローされるのか、まずその流れを理解する必要があります。

【アカウントがフォローされる流れ】
・検索や発⾒タブからフィード投稿を見つけてもらう
・フィード投稿にエンゲージメントしてもらう
・もっと情報を得るためにプロフィールを⾒る
・「⾃分にとって役立つ情報を発信してくれる」と感じ、フォローする

ハッシュタグ検索や発見タブで投稿を見つけてもらうためには、まずそこに投稿が表示されなければなりません。

そして、投稿が表示されるためには、まずフォロワーから「エンゲージメント」を獲得し、Instagramに投稿を評価してもらう必要があります。

よって、フォロワー数を増やしたいのであれば、まずはエンゲージメント率を改善する必要があります。

この流れを見ていただければ、フォロワー数以外にも重要視すべき指標があるということがご理解いただけると思います。

【誤解:その③】すぐに売上が伸びる!


これは担当者さまが、というよりはもしかすると会社から強く求められているのかもしれませんが…

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コロナ禍で企業のデジタルマーケティングへ期待値が高まってきていることもあり、この手のお話は本当によく聞きます。

現実として、Instagramでは短期間で施策の効果が出ることはほぼありません

なぜなら、Instagramは顕在層に直接リーチしづらいチャネルだからです。

短期的に売上を伸ばしたい場合、一番手っ取り早い方法は、例えばGoogleのリスティング広告を出稿することです。
自社商品に関係するキーワードでGoogle検索した生活者に対して直接広告を掲載できるので、既に購入を検討している場合も多く、すぐに売上に繋がりやすいです。

一方で、Instagramは「なんとなく見ている」「雑誌を読む感覚で眺めている」というユーザーが多いため、まだ購入までの距離が遠いことがほとんどです。

ハッシュタグ検索をしているユーザーはGoogle検索同様に既に購入を検討しているケースもありますが、ハッシュタグ検索の結果を最適化するためには口コミ(UGC)を増やすための取り組みが必要で、こちらも時間のかかる施策です。

一般的にInstagramマーケティングは、購買ファネルにおける認知獲得から口コミ(UGC)拡散まで網羅できるのが特徴と言われています。

購買ファネル

つまり、いかに自分たちのブランドや商品を好きになってくれるファンユーザーを育成し、ポジティブな情報を発信してもらい、購買を検討しているユーザーのアクションをいかに後押しできるかが重要になってきます。

冒頭の通り、短期的な売上には繋がりませんが、Instagramを通してファンユーザーを獲得することで自社以外からの発信も期待できます。そしてアカウントが成長するにつれてより多くのフォロワーに情報発信ができるようにもなります。

このファンユーザーは一朝一夕では獲得することはできないので、日々の投稿やキャンペーンなどの施策を通してユーザーとのつながりを強め、共感を生み出し広がりを作り出すことが大切です。

日々のアカウント運用の積み重ねで今後の売上へのインパクトも期待できるので、ユーザーをうまく巻き込みながら運用をしていきましょう!


まとめ


今回は「初めてInstagramの担当者になった方の多くが誤解している3つのこと」についてお話をしました!

Instagramを取り巻く状況は日々変化しており、すで死語になりつつある「インスタ映え」 のような言葉が流行った頃の、ビジュアルや世界観重視の「感覚型」のプラットフォームではなくなり、 『自分にとって有益な体験』 を求める「体験型」のプラットフォームに変わりつつあります。

このようにInstagram自体の価値提供の幅が広がったことによって、企業のInstagram活用も多様化してきました。それに対応せねばならない、担当者さまの苦悩は察するに余ります…。(いつもお疲れ様でございます)

SINISでは分析ツールの提供だけでなく、登録ユーザーの皆さまへInstagram関連のホワイトペーパーやお役立ちメルマガの配信も行ってます。

常に最新情報を手に入れ、フォロワーにとって価値のあるアカウント運用を模索しつづけましょう!


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