見出し画像

初夏の実りを待ちわびて。母の梅シロップ

梅の木が、今年も実をつけ始めました。

わが家の庭づくりは、今の場所に引っ越してから始めたので、年数にしたら5年ほど。まだまだ発展途上です。

唯一、住み始める前からあったのが、この梅の木。実ものは「なり年」「裏年」が交互にやってくる、なんてよく言いますよね。本当に、驚くほどたくさん実をつけたり、さっぱりだったり、気まぐれです。

冬が終わる頃、庭にぽつぽつと咲き始めた花を眺めては「今年の実はどうかねぇ」という会話が、もはや家族の恒例となっています。

梅の木の向こう側には、両親の家が建っていて、もともと母が世話していたもの。いわゆる「梅仕事」は、今でも母がしてくれます。

子どものころから、梅仕事の定番といえば、梅シロップ。

庭いじりの後やお風呂上がりに、炭酸水で割って飲むのが何より楽しみです。すーっと鼻に抜けていく、初夏の空気をまとった、すがすがしい青梅の風味。

ああ、今年も母の梅ソーダが待ち遠しいなぁ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?