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オンラインでお金をいただくということ~”念入りなリハーサル”の重要性

前回のnoteにも書いた「現役キャスターと学ぶ!オンライン時代に役立つ伝え方講座」
先日、第二弾を開催しました。今回も満員御礼。第一弾とはまた違った内容でお届けしました。

しかしまぁ、オンラインって疲れますね(笑)
リアルでも自分主催の講座が終わるとグッタリしますが、オンラインはその10倍グッタリします。今回も終わった後、30分くらい動けませんでした(笑)

なぜ、こんなにも疲れるのか。私の場合は「機材」関係が原因です。
なぜか音声が聞こえなくなったり、画面の共有に手間取ったり。幸いにも、流れが途絶えたり、中断したりってほどの大きなトラブルではなかったものの、リアルだったら考えなくてもよいような「機材」にまつわるトラブルがあるのが、オンラインの特徴です。

そして、どれだけ素晴らしいコンテンツを提供していても、「機材」のトラブルがあると途端に評価が下がってしまうのが、オンラインの怖いところでもあるのです。

”リハーサル”の重要性に気づく

「オンライン飲み会」のようなプライベートの集まりだったら、多少のトラブルもご愛敬。でも、お金をいただいている「講座」「セミナー」の場合、そういうわけにはいきません。

私も当然、講座のためにネット環境を整えたり、ライブ配信やYouTubeの編集などのプロである友人に機材を借りたり、技術サポートに入ってもらったりして、自分としてはベストを尽くしたつもりでいました。

それでも起きてしまったトラブル。どうしたら回避できたのか。考えた結果「リハーサルを念入りにすべきだった」という、単純な解にたどりつきました。

しつこいくらい”リハーサル”をするNHK

私は大学を卒業してからの6年間、NHKの地方局でキャスターとして働いていました。NHKはリハーサルが多いことで有名です。私が担当していた生中継のコーナーでは、本番までに最低でも3回、多いときは4回、5回とリハーサルをします。自分1人で、あるいはカメラマンと2人で、というものも含めれば、さらに回数は増えてきます。

そのときに重要なのが、限りなく本番に近い状況でリハーサルをすること。例えばゲストの方がまだ来ていなくても、まるでその場にゲストの方がいるように振る舞います。ゲストの方の身長はこれくらいだから、これくらいの場所にマイクを向けると話しやすいだろうな、というように。私は専門外ですが、技術的なリハーサルも相当念入りにしていましたし、なにかあったときのバックアップ体制も常に万全でした。

だから私は今でも、出演や講座、講演の前には、必ず自分でリハーサルを行います。今回の講座もそうでした。資料を作って、自分で何度もリハーサルを行いました。どんな質問が来るだろうか、ということまで想定していました。だから、全体の流れは比較的スムーズだったはずです。

しかし「機材」面においては、リハーサルが足りなかったな、というのが今回の反省です。もちろん、事前に音声チェックなどはしていたのですが、そのときはトラブルがなかったので「大丈夫だな」と高を括っていました。今は大丈夫でも、もしかしたらトラブルが起きるかもしれない。その時にどう対応するのか。そこまで考えて対策をしてこそ、”リハーサル”といえるのではないか、と思うのです。

これからオンライン講座を開く人へ

今回、私の講座には「これからオンライン講座を開きたい」という方が多く集まってくださいました。緊急事態宣言が解除される気配がない中(4/30現在)、ますます「オンラインでサービスを提供したい」という人が増えると思います。

満足度の高い講座にする方法はたくさんあると思います。でも、講座を開催する人すべてに言えることは、とにかく”念入りなリハーサル"に力を入れること。そして、”トラブルがあったときの対応策を考えておく”ことが、最も重要なことではないでしょうか。
私自身ももっと勉強して、念入りにリハーサルをして、多くの人に満足していただけるような講座を目指していきます。

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