見出し画像

ハイブリッドな病院

私が通う京都大学医学部付属病院の敷地内に、お金持ち向けの健康診断施設がある。外観はシルバーと黒を基調としたオシャレなデザインで窓もなく、何だか近寄り難い雰囲気を醸しだしている。
ある日、家でその話題が出た。父が言うには、「ハイブリッド京大病院」だという。何だか凄く自信有りげだったが車じゃあるまいし、それはなかろうとGoogle検索するとやはり違うものが出てきた。次にそれらしきワードを打って検索してみた。すると

「ハイメディック京大病院」

だと分かった。ちなみにこの病院は、エクシブホテルの親会社と京大病院が提携して作られた会員制の病院だ。入会金だけで300万円位する。興味があればHP検索して欲しい。

「ハイブリッド」は「組み合わせる」という意味だ。何となく車(ハイブリッド車)のイメージが強くて、そんな名前を候補に挙げたら京大病院が許可しなかった気がするが、もしかしたら許可したかもしれない。でもその場合、一体何を組み合わせたと説明するのか疑問ではある。

人の記憶とは曖昧なものである。分からないことをすぐに検索できる、Googleを発明した人はその点で素晴らしいと思う。要は技術や道具は使い用ということだ。ついでに言うなら、人にも当てはまる気がする。完璧な人がいないと同様に、機械だって間違える可能性は十分にある。「ハイブリッド京大病院」位の間違いなら笑い話になるが、物によっては大事になる可能性は十分にある。そして最悪の場合、取り返しのつかない結果になる。

上手くいかない時は必ず原因がある。上手くいってる時や少し異変が現れた時こそ、リスク対策が適切か見直して必要なら変更する、といったことが大事なのだと思う。

そして病院関連で1つ思い出した。私は今のところ病気はないが、高齢じゃないからといって油断できない。現に血液検査を何年かしていなかったら、去年の夏に倒れてしまい搬送先の病気でかなりの貧血なことが判明した。まだそれ位で済んで良かったが、実は癌だったなんて結果だったらそれこそ大変である。ハイメディック京大病院は値段が高すぎて私には手が届かないが、これからは人間ドックを毎年受けようかと考えている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?