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あなたに準じる私の予定

「俺の今日の予定は、○時から〜、○時から〜〜。午前中は家にこもって仕事するから。きみの予定は?」

土曜日の朝に今週末の過ごし方について夫と話していて、うまく言葉が出なくなった。

私の予定。私の予定は、あなたの予定に準じている。第一候補、一番優先したいのは3人で過ごす時間だ。第二候補、もしあなたが仕事しながらでも家で子どもを見てくれるならば、平日に子どもと一緒に行けない用事、歯医者や美容院などに行きたい。それが難しければ最後の候補、私が子どもを見る、平日日中のいつも通りの過ごし方だ。

夫は平日とても忙しいので、一緒に過ごせる時間をなるべく優先したい。そう思って、自分の予定はなるべく平日に済ませるようにしている。彼が土日も仕事の場合は仕方ない。なるべく仕事がスムーズに進むように子どもが騒がないように環境を整えるし、丁度昼休憩にごはんが食べられるように準備する。でも、仕事以外の用事も自由に入れられるあなたと違って、私は子どもを置いて行く用事はあなたに伺いを立てないと入れられない。私の予定は、私一人じゃ立てられないのに。

その時はうまく言葉にできず、ただ悲しさ、寂しさ、やるせなさがこみ上げ、涙がツーと溢れた。それを見てぎょっと驚く夫。話し合いが催され「それは確かに不公平だね」と納得してくれ、子どもも遊ばせながら私は本を読め、夫は仕事もできる場所へ出かけることになった。ややざわついた場所でも集中して仕事をしている夫を傍から見て、「我儘言って悪かったな」と反省するが、我慢せず伝えられたことはよかった。

土日を一緒に過ごせないのも、土日に仕事が入ることも、それ自体は別に全く大丈夫だ。むしろ、頑張って欲しいし協力したい。だけど、「きみの予定は?」と、さも当たり前に言わると、乳飲み子を常に抱えている私は孤独を感じてしまう。

子どもはかわいくて大好きだし、子どもと過ごす時間も大好きだけど、自分一人で子どもを見続けることは孤独だ。この子の親は、私と夫のふたり。休日の過ごし方は一緒に考えて調整していきたい。