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アレルギーを見届ける

風呂に入るために子どものスタイを外すと、首元が赤い。服を脱がせると両腕の内側、腹部、股と太腿の内側にも赤い小さな発疹が無数に出ている。これがアレルギーというやつか。一体何が。

今日は、初めてボラを食べたんだった。大人の刺身を、茹でてご飯と一緒にあげた。最近適当なものしかあげていなかったので、離乳食の本を読んでアレルギーになりづらい白身魚を意識的にあげたのに。いや、もしかしたらその後に大人のアイスをふざけて子どもの前に出したらぺろりと一口舐めてしまった、あれが原因か?
今まで、思った以上に嫌がらずに食べてくれ、食べても特に変化がなかったので油断していた。こわごわ野菜からスタートし、ご飯も好んでよく食べる。次はタンパク質も少しずつ摂っていかねばと思っていた矢先だった。

子どもは機嫌が良くニコニコしている。それに反して顎から首、体幹と手足は痛々しい。いつもはつるりと瑞々しい皮膚が微疹により象のようにゴワゴワして見える。色も赤茶色にくっきりと変わり、皮膚だけ別の生物のようだ。そのコントラストが私に自責の念を感じさせる。

症状と本人の表情が解離している違和感。
きっと今回は、子どもが痒みや痛みを感じるほどではない些細な反応だったのだろう。それでもこんな風に身体が反応する。母乳やミルク以外の食べ物を子どもにあげるということは、子どもの身体にとって重大な変化なのだと改めて感じる。滅菌の安全で守られた世界から、外の世界の菌や食べ物、いろいろなものを身体にいれて頑張って適応している。

一喜一憂して自責の念など感じずに、一つ一つこの子に起こる出来事や反応をきちんと観察してしかと見届けていくことが、私のこの子に対する誠実さなのかなと思った。あー驚いた。