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運命なんてものを、私は信じない。

「家族ってなんだろう」
それが知りたくて助産師になった。
家族のはじまる瞬間にたくさん出会ってきたが、
私にとって「あなたの物語」は、どこかリアルさに欠けていた。

そんな私が、ある日突然、母になった。

頭でわかっているつもりだった妊娠は、
決して皆から浴びせられる
「おめでとう」に応えられるばかりではなかった。

運命なんてものを、私は信じない。
これは、私がずっと知りたかった
「人が親になっていく過程」の記録である。

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自分は親になんてなれないかもしれない。ずっと、そう思って生きてきた。

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