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指切りげんまん

約束しておかなくて、よかったなあと思う。

今日は本当は、ちょっと遠出してあそこに行って、帰りにあそこに寄って、なんならこれもできたら最高…とワクワクしながら予定を立てていたのに、いざ当日が近付くとどうにも気力が湧かない。ハードルを下げて、近場に行く予定だけにしようと思ったが、それさえも出かけるのが億劫になったので、いっそのこと全てやめて、家でのんびり過ごそうかと思っている。こういう風に、自分で予定をどうとでも組み替えられることに、救われる場面が最近とても多い。

もし誰かと約束をしていたら、こうはいかない。絶対に行かないといけない拘束力が出てくる。大勢の約束であれば私だけパスさせてもらうこともできるが、ドタキャンするのも心苦しいので、なるべく予定は曖昧にしておきたい。行けたら行くね、くらいが気楽だ。当日にならないと、自分の気持ちはわからないからだ。

仕事はもちろん休まず行くし役割がある場合は全うする。拘束力は時には必要で、役目があるから重い腰を持ち上げて活動して、それによって良い出会いや気づきもある。でも、最低限のmustを携えたら、あとはなるべくwantにしておきたい。そのためには、mustをいかに減らしていくかが重要だ。

そのこころは、なんとなく自分ではわかっている。
今、私にはすべきことがあって、それがずっと心の奥にわだかまっていることが原因だろう。それとちゃんと向き合うために、他のことは削いででも時間を作ろうと環境を整えているのに、そこから逃げようとばかりする自分がいる。あの予定を諦めてでも作った時間だぞ、さあ向き合おう。そういう、自分への鼓舞を、ここ数日ずるずると続けている。

でも、ほんとに、今日は約束してなくてよかったなあ。針千本…