Apple Musicで聴けるジャズ番外編 : 小曽根真 the trio

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前項でけっこうDisっちゃったから、そうじゃないんですよ、小曽根はすごいんですよ、Pennちゃんだって悪い奴じゃないんですよという意味で傑作アルバムの「Dear Oscar」とかについて書きたかったんだけどApple Musicにない、というかまずアルバムは1枚しか出てこないし、個別の曲まで範囲広げてもベスト盤(上記リンクの「First Decade」)から抜粋されたものが出てくるだけ。

置いてある1枚は結構新しくて聴いたことのないやつなので、古いやつからちょっとだけ紹介します。なおトリオじゃないほうの名義にすればさらにいろいろ出てくるんだけど、これまたベスト盤抜粋とかでいまいちピンとこないか聴いたことないやつだから…。

ドラえもんのうた(Doraemon no uta) - from album "Reborn"

いきなりキラーチューンで、あんなこといいな、がガチのサンバで聴ける。何しろサンバだからPennちゃんのGAINツマミがぶっ壊れてようが関係なくてむしろいい。でもこのnote読んでるような人はともかく本当に若い奴にはもはやあの歌通じないのかも知れぬ。あと2:55~58の必殺の3秒間に何が起こってるのかわかった人は30字以内にまとめてください(配点・10)。

ビエンヴェニードス・アル・ムンド(Bienvenidos Al Mundo) - from album "So Many Colors"

英訳すると「Welcome to the world」になるらしい。でもそれってBien Venidosじゃないの?ラテン語族圏はよくわからんけどラテンジャズ界もわからんし大体それはどうでもよく、童謡のように優しいテーマ部分からいきなりのバロック風味に突入し、帰ってきたと思ったら情動の爆発する節操のなさが最高で、本人もずいぶん気に入っていたと見え、この曲が真に完成する(とおれが勝手に思っている)塩谷哲とのピアノデュオ録音までの数回の録音と比べてみるとより面白く味わい深い。


なお小曽根真一人の名義だと前項の主役のGary Burtonとのデュオ作品である「Virtuosi」(2002)が聴けて、これもなかなかいいんだけど前作「Face To Face」(1995、こっちは聴けない)のほうがいいんだよなあ。まあコンセプトがゴリッと違うんですけど。あと同デュオで2013の作品があるのでそれはちゃんと聴きます。ていうか05~13にかけて、おれがフザケて書いたような因縁が「Generations」で勃発してたってことはないよね?怖いんですけど。

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