星の王子さまを読んで
このものがたりは、「ね、ひつじの絵をかいて」からはじまります。どうしてかというと、王子さまは友だちが一人もいなかったので、ひつじをペットにしようと思ったからです。
さいしょ、じぶんの星で、王子さまはばらをそだてていました。そのばらは
「ちがう星へ行くのだったら早く行きなさいよ」と、言いました。ばらは本当は行ってほしくないけれど、きが強くてそんなことを言ってしまったと思いました。わたしだったら、
「いってほしくないけれど、行くのだったらいきなさいよ」と、言います。
さいしょの星では、だれでもけらいに見える王さまがすんでいました。この王さまは、じぶんが、せかい中で一ばんりっぱな王さまだと思っていました。でも、わたしは、王さまがその星に一人ですんでいることや、一人の星のえらい王さまでしかないということを、知らないのだと思いました。
そして、いろいろな星に行って、さいごにちきゅうにつきました。そこできつねと会いました。すぐにはなかよくなれなかったけれど、だんだんなかよくなりました。でも王子さまときつねは、わかれないといけなくなりました。きつねが言いました。
「ぼくないちゃうよ」
王子さまとわかれるのがさびしかったからです。わたしは、かわいそうだなと思いました。
王子さまはたおれて、じぶんの星へかえりました。わたしは、しんだのかと思いました。でも王子さまは、ばらのところへ行ったのでした。王子さまは、ばらのことをすきだったと思います。そして、王子さまは、友だちがいっぱいほしかったのです。わたしは、いろいろな友だちがいたのに、わかれてしまった王子さまを、かわいそうに思いました。もしわたしが王子さまだったら、『星の王子さま』を書いた人と、ばらときつねを、だいじにします。
「星の王子さま」
サン=テグジュペリ作 内藤 濯訳 岩波書店
小学二年生のときの、夏休みの自由研究で提出した私の読書感想文です。文集がでてきたので記念に載せました。二年生にして、王子さまよりばらの気持ちに共感したみたいです。今の私も、王子さまや「ぼく」、ばらや、きつねの気持ちがよくわかるなぁと思います。
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