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かんたん結跏趺坐🧘のススメ。

小学生の頃に友だちと競って結跏趺坐けっかふざを覚えました。子供の頃というのは身体が柔らかいので、いとも簡単に出来たのです。一度体が覚えてしまうと何年経ってもできます。自転車に乗れるようなものですね。この姿勢はブッダ以前からの修行で最高の坐法とされていました。
ヨーガの基本中の基本です。

今日は誰でもかんたんに結跏趺坐できるようになる方法をお伝えしたいと思います。足が短いとか腰が痛いとか膝が悪いとか、今までにやったことあったけど、とても無理だったという方にも、ぜひ読んで頂きたいと思います。コレできるようになると、じつは坐禅が大好きになるのです。
その秘密ははたして?


1、必ず出来ると信じる

信じるものは救われる。ではありませんが、何事もできると思わなければ始まりません。結跏趺坐が不自然な姿勢だと信じていれば、結跏趺坐できないのが自然です。この姿勢が3,000年以上続いている事実を確かめてみてください。先人たちが踏襲してきた究極の坐法であることを、まず信じていただきたいと思います。

できないのではなく、信じないという信心が曲者でして、宗教の勧誘みたいで嫌な言い回しですが、必ずできると信じてみてください。
わかると、できます。

2、背もたれのあるイスに深く腰かける

いきなり座布団の上とか、マットの上で結跏趺坐にチャレンジすると大抵うまくいかずに断念する方が多いです。足が痛くてとても、私、体が硬くて云々。ところが、現代ではイスに座ることが多いですから、意外とこの方法の方がすんなりいくんですね。すっかり椅子生活に慣れてしまってるからだと思います。

イスに深く腰かける方が上手くいきます。両足に力みがなくなるからです。こうしたやり方は邪道だとか思わないでください。結跏趺坐できるようになったら、床の上でもきちんと腰を立てて平気で組めるようになります。まずは親しむためにやってみましょう。
嗚呼、イスに座ってあぐらを組むヒトのなんと多いことか?笑笑

3、右足を左の腿の上にのせる

イスに腰かけたままで両足を開いてリラックスして(ここ大事です)ゆっくりと静かにそおっと右足を両手でだっこしつつ、ヨイショっと左の腿の付け根目がけて乗せます。コレはほとんどの方ができるでしょう。

ここからがミソ中のミソです。よく聞いて下さい。一旦せっかく乗せた右足を降ろしてください。元の両足を開いた姿勢に戻ります。そして今度は左足だけを先ほどと同様に右の腿の付け根に乗せ上げます。この腿の付け根というところがミソで、交互にこの動作を繰り返して股関節を緩めます。

その姿勢のまま腰と背筋を伸ばしながら状態を前に倒します。10秒ほどしたら脚を替えて同じように股関節を緩めましょう。

4、左足を右の腿の上にのせる

股関節とか臀部の大殿筋とか、そういう筋肉群が固くなってるのが普通です。スクワットとかヨガとかストレッチやってる人なら、いとも簡単にやってのけます。さあ、一度右足を左の腿の上に乗せてみましょう。そして今度はそのまま左足を右の腿の上にのせます。つまり手で腕組みをするように脚を交差させれば、結跏趺坐の完成です。

どうしてもできない人は素足になってパンツ(ズボン)を脱いでチャレンジしてみてください。実は、浴槽の中でお湯で体(腰と脚)を温めてやると、ほとんどの人ができてしまいます。それでも結跏趺坐できない(脚を結べない)方は、一週間ほど毎日3の片足ずつ交互に反対側の腿の上にのせる柔軟体操を続けてください。

5、組んでみる

腕組はだれでもできますよね。そのように脚を組むのが結跏趺坐です。片足だけを反対側の腿の上にのせる「半跏趺坐」でもいいのですが、この足の組み方はあまり腰によくないとされてます。できれば、腰が立つ、一番安定的な結跏趺坐をぜひ覚えてください。体は知っています。

6、ほら出来たでしょ?

温泉に行ったときに、やってみたら出来たって話を聞いたことがあります。しかし日常の生活の中では、よほどの思い入れがないと、しませんし、できません。

結跏趺坐の効果は「結跏趺坐」で検索すれば山ほど出てきます。でも、やっていない人は信じられないんです。
この壁は少し高いのかもしれません。
今日のオススメは、ごく一部の人にしか届かないでしょう。

結跏趺坐できれば俄然、坐禅が楽しくなります。
これは保証いたします。
こだわる必要は全くありません。
ただ、念のためオススメだけしておきます。


結跏趺坐(水)


ご覧いただきありがとうございます。
今日無事に参禅堂の建築工事請負契約を締結しました。
有り難いことです。

念水庵

べつに脚組まなくたっていいんじゃね?の抗議(笑)

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