圓窓高座本 第83号 「鶴」

五百噺ダイジェスト 083[鶴] 圓窓 記 2018・5・21
隠居宅へ遊びにきた幸太は、床の間の鶴の掛け軸を見ながら馬鹿っ話。
「どうしてツルと言われるようになったんですかね」という幸太の問いに隠居が、「頼山陽の書いた日本外史の中に載っている。昔、白髪の老人が浜辺に立って沖を見ていた。すると、大きな鳥が二羽。一羽の雄がツーッと飛んで来ると、浜辺の松の枝にヒョイと止まった。そのあとから、雌がルーッと飛んで来て、同じ松の枝にヒョイと止まった。それから、その鳥はツルと呼ばれるようになった」



ここから先は

20字 / 1ファイル

¥ 500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?