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料理に込める思い

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長い時間をかけて文化となったイタリアの食に対して、背伸びをして飾ってみたり、独自の解釈を加えて提供する事にはとても抵抗があります。料理は五感で感じる物。僕がイタリアで学んできた郷土・家庭料理を、店名の通り、“La Selvatica(あるがまま)”のイタリア郷土料理を皆様に食して頂き、喜びを伝えたいと思いながら提供しています。飲食店として、誠意を持ってお客様におもてなししなくてはなりません!!お金を頂戴している以上、それ以上の価値のある何かをお客様に還元しなくてはいけない、と僕は思うのです。奇を衒わず、食材(=それを生み出す生産者の想い)を尊重し、僕の手で料理となったひと皿から、この情熱を感じ取っていただければ、と日々心を込めて調理しています。繋がりのある食材の生産者も同じ気持ちの持ち主ばかり。夏の強い日差しの下、厳しい暑さの中で野菜やブドウを育てたり、冬の大雪の中で動物達が凍えないように世話をしたりする事は、決して容易な事ではありません。時に過酷とも言える環境下でも、彼等は常に愛情を込め、産み出し続けます。そんな生産物には、彼等の想いがたくさん詰まっています。料理もワインも食材も、詰まるところは「人」なのです。食べて美味しいだけでなく、心まで豊かにする料理が溢れる世界になりますように♪

(2018.8.3公開)

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