食に対する思い
食は「美味しく」且つ「愉しむ」もので、「健康」と深く関わっていると僕は考えています。では、美味しさとは何か。名声のあるシェフが高級な食材を用いて料理したモノ、食通が善しとするモノだけが美味しい料理とは限らないのではないでしょうか?作り手の気持ちが食べ手に伝わる料理こそが美味しい料理といえるのではないか、と信じています。食材やワインも然りです。そして、食の愉しみ。家族・恋人・仲間達と一緒に食卓を囲み、ゆったりとした時間の中で食事をするのが理想的ではありますが、状況によっては限られた時間の中独りで食事をする場合もあるでしょう。そんな時、手っ取り早く食べられれば何でもいいと思われてしまうと、食に携わる者としてはとても寂しく感じてしまいます。例えば、お店の人とカウンター越しに会話をしながら食事したり、隣り合ったお客様とグラス片手にワイン談義に華を咲かせてみたりと、独りの食事でも愉しみ方は無限大。その時々のシテュエーションにあった食事の愉しみ方ができれば、と願っています。最後に健康についてですが、栄養を摂る事が健康に直結しているのは言うまでもありません。食物アレルギーなどが顕著ではありますが、口にした物が体に大きな影響を与えるのは周知の通り。それは心にも同じ事が当てはまるのだと思います。身体的だけではなく、精神的にも満たされる必要があるのではないでしょうか?滋味のある料理を食す事で、身も心も満たされる筈です。
(2018.5.11公開)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?