イギリスの伝統菓子パン「ホットクロスバン」
ホットクロスバンは、イースター(Easter)の聖金曜日(GoodFriday)に欠かせないイギリスの菓子パンです。スパイス(シナモン・ナツメグ・クローブ・アニス,etc.)が入った生地にドライフルーツを混ぜ込み、外側に十字(cross)の模様をつけて焼きあげます。伝統的なホットクロスバンは、乳製品や卵は使いません。
イエス・キリストの受難を表す表面の十字は、古代ケルト文化では四季を象徴しており、ホットクロスバンを半分づつ食べるとその年の友情を約束するという言い伝えもあります。 最近は1年を通して売っているパン屋さんもありますが、イースターの頃になると突然食べたくなる人も多く、店頭に出回るホットクロスバンを見て春の訪れを感じ、心躍るパンでもあったり人々に親しまれてるパンでもあります。
イギリスで焼かれる伝統的なホットクロスバンで、シナモン生地にカレンツを混ぜ込み、アーモンドクリームのアイシングと共に焼き上げたもの。焼成後の冷ました生地に白くて甘いアイシングを施したものは北米でよく見られるものです。
※イースター・・・金曜日に十字架にかけられて死亡したイエス・キリストが、3日目の日曜日に復活したことを記念する日。「復活祭」とも言われる。春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に祝わられている。
(2013.3.24公開)