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当たり前のことに気付けるかどうか

事業再生の話で先日、話し込みました。
外から見ると、再生屋というのは、ダメな部位にメスを入れて流れを良くする。そんなイメージなんだと思いますが、出張というのも手伝ってながーく話してみました。

何の専門家なのか

事業再生では、当たり前ですが再生屋はその事業の専門家ではなくて、再生の専門家です。
ですからどんなウルトラCをやってのけたとはいえ、売上を作るための製造や請求、連絡などを行うのは再生先の事業者の皆さんです。

これは再生屋でなくても一緒なんですが、経営者や上司の方が、より抜けがちな視点です。
トップセールスを気取ってる経営者だったり見積もりを全部作ってるぜ!な経営者だと、「自分が頑張ってるんだ」と思ってしまいがちです。

しかし作るものが、売るものがあっての営業なので、全部を一人ではできないんです。

ものごとをどう見るか?

3割バッターは、7割打ててないと言うことが出来ます。人のできていないことを指摘するのは呼吸をするように簡単です。
しかし、指摘される側もその人の中では全力。
むしら再生屋が再生できてしまうということはやはり、「経営側に」誤りがなんぼでもある。ということです。

部下を批判しても、得るものは恨みや陰口。
何かが動くものではありません。
これは上司や会社についての事と同じで、黙々と頑張る人と、相談した事を適当にスルーして批判しまくってる人、どちらの待遇を先に上げるかって、考えたら簡単なことです。

僕の再生計画

僕がモットーとしている再生は、
よりシンプル
より短い時間で
同じメンバーで

を考えています。
新しいメンバーで起こす再生は、かなり精神を消耗します。
同じ環境で同じ商材で。

現場の皆さんが既に知ってる改善点を、丁寧に執り行えば、世界は変わります。

業界の常識も必要ない。ただ、会社経営の当たり前を行うのみ。
当たり前のことは、業務改善に必要なリソースは人であること。それ以外に必要なものは無い。日々の共に働くみなさんに感謝をして、良いところを見つめて、それをどう工夫すればより有利になるのかを考える。

きそわない
くらべない
あらそわない

改善屋の当たり前

改善してると、手柄や比較に走りがちだけど、ただ、改善しに来たから。専門家だから。改善できて当たり前。専門職なんだから。たくさんの報酬もらうんだから。

劇的な改善が行われて普通。それができなければ??事務員さんが期日に請求書を発行してくれてないのとあんまり変わらんかと知れんなあ。と思います。そこまで言うと極端ですが、ただ、人に自慢げに話すことは、何業の方が、売上これだけ凹んでいたのをそれくらい改善しましたー。くらいの話で、あれこれ話すことはないなーと思いました。

みんな頑張ってるので、褒められることもなくむしろ出来てないことの批判も多く、雰囲気も悪い中単身飛び込んでいく。

頑張ってるかどうかでいえば皆全力

社員から「それって辛くないですか?」と言われましたが、まあ、再生される側の社員みんなも同じくらい色んなもん背負ってるので、そこはあまり差はないのかなと。

当たり前のことを当たり前に、かつ美しく。

これからも突き詰めていきたい。

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