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本業に集中せんかい

単純な話

経営者の方々から、「新規事業」や「新しい取り組み」等という事を手伝ってくれと言われること、結構あるんですよね。僕は基本的には、最後まで話を聞くんですが、途中で「ごめん」と伝えます。
理由は単純です。
ほぼ失敗するからです。
特に、依頼されるときに担当社員が居ない場合には、ただの強権発動です。
社員さんに恨まれるでしょうから、その片棒は担ぎたくないです。

売上構成比1%以下のものや、思い付きレベルの話、実現可能性が低いものを二本目の柱にすることと、1億の売上を1.05億円にすることとで、どれくらい労力と難易度が違うかを考えてみたいと思います。

やらなきゃいけなくなる

やらなきゃいけなくなる理由は簡単です。言ったからです。
今日、3か月を要する何かの宣言をするということは、3か月後には「今」になっています。もっといえば、今日や最近、胃がキリキリしたような事件は、大体過去に自分がトリガを引いたものが多いです。当たり前だけど大事。

やったことないですよね

やったことないことが多いですよね。
出来る/出来ないならまだしも、稼げる/稼げないになるので、普通ではないです。普通ではないんですが、「新規事業=かっこええ」みたいになってるのがそもそも何もないです。
慣れ・プライス・顧客・レター。どれをとっても全部やったことないことに要注意です。

で、まず何をしたらいいですか?

当然質問されますよね。
「で、まず何をしたらいいですか?」
当然答えるらしいです。
「何からしよっか」
「まずはブレストから」
いや、そんなレベルで社員にシェアすんなよー!って事業者さんがいっぱいいます。新規事業は知らないことが無限に押し寄せてきます。
まず聞かれるのは当たり前ですよね。

社内の雰囲気が悪くなる

田舎のお祭りみたいなもんです。
成功したらかなり盛り上がるんですが、失敗したら次に声かけづらくなりますよね。
社内の士気が高ければ簡単にうまくいくけど、士気高めるためにやっちゃだめだよなーって思います。
無茶ぶりをされた社員さんは本当に困っています。助けてあげてー

そもそも一人で考えないでよ

「新規事業」と言われて、聞いても聞いてもテンションが上がらないんですが、大多数の耳にする社員の新規事業や挑戦めいたものは、「社長だけ」がやりたいものが多いです。いや、社長だけがやりたいものなら社長だけで出来る範囲でやってくれよ。

振り上げた拳は降ろさなければならない

これが一番大切。
新規事業は良いですが、もちろんですが、遊びじゃないんだから投下した時間の分だけ回収しなきゃいけないです。
現在の売上規模に応じた、費用対効果の期待出来る売上高を獲得する必要があります。1億円の売上の下請けや粗利の低い会社が、100万円の仲介料という労務費以外は全部利益みたいに錯覚する売上を手に入れても、焼石に水です。粗利率5%向上するような打ち合わせや会社訪問を考え、行動した方がいいです。
まあ、大体、経営者に指摘してもよくわからん事で煙にまかれて終わるから社員も話を合わせるだけですが。

新規事業と士気

士気が高ければ新規事業は中から起こります。
士気が高くないから、子供のいない限界集落がお祭りをしても開催準備すらされません。
新規事業の難易度は、新規事業>>>>>>>既存事業。

これだけは事実です。
新規事業計画ごっこはとっても楽しいんですけどね~。

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