葛湯のはなし

お湯を沸かしているあいだに、マグカップに葛湯の粉を入れた。パッケージには製造会社の飴屋のなまえが書いてある。葛湯は飴屋がつくるのか。

銀色の片手鍋がボコボコと音と泡を立てて、沸騰したお湯をマグカップに流し込む。いそいで混ぜる。

コンビニの人がロールケーキを食べるために、とくれたプラスチックのスプーンは、葛湯のために使われます。


くるくるくるくる。
スプーンが描く渦の軌道が徐々に目に見える渦になってきたころ、葛湯はシュークリームに入っているカスタードクリームくらいのやわらかさになった、ぱくり。うん、このくらいの味がすきかな。

コンビニの人がロールケーキを食べるために、とくれたプラスチックのスプーンは、葛湯をたべるために使われます。


とろとろの甘い生姜味のプルプルをせっせと口に運ぶ。 とろとろの甘い生姜味のプルプル、 とろとろの甘い生姜味のプルプル、 とろとろの甘い生姜味のプルプル、 とろとろの甘い生姜味のプルプル、 とろとろの甘い生姜味のプルプル。

5口目をたべたときに身体がぶわっっっとあたたかくなった。

残り少なくなって、わたしの舌が「もう限界です。味が濃すぎます。」と言ったので、すこし冷めた湯を足して、あとは一気に飲み干した。

うまい。

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