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【455球目】事業承継者不足

三陽工業では2つの社会問題の解決の為にM&Aに取り組んでいます。

そのうちの1つがこの事業承継者不足です。2025年には団塊の世代が75才以上になります。
この問題を解決する為に、三陽工業は2つの力を用いてM&Aを積極的に推進しています。今日はこの取組についてのあるべき姿を描いていきます。


事業承継者とは

一言で言うと社長の後継ぎです。

現在、M&A業界は非常に活況です。業界大手から最近設立された会社まで当社でも数多くの仲介会社から情報を頂いています。後継者がいない。多くの経営者が悩んでいる問題です。三陽工業では、三陽工業から経営者を送り込むことによってそれを解決しています。現在、3社の子会社がありますから、3人の社長がいます。この子会社の社長になる人を育成していく必要があると考えています。兼任も含めて。これから益々、M&Aは進んでいくでしょう。私達もその中で、日本の製造現場を元気にするというビジョンに共感して頂く方々と縁を持ちたいと考えています。そんな中で、この経営者候補育成は非常に大きな取組になっていきます。


経営者に必要なこと

経営者に必要な事とはなんでしょうか?一般的に言われていることですが、
●決断力
●実行力
●コミュニケーション能力
●教養力
●会計知識
●現場力
●自己変革能力

等々です。

私が考える経営者に必要な事を一言で言うならば、謙虚に素直に真面目に一生懸命です。これがあれば、上記の全ての能力は身に着けることが出来ます。経営者で挨拶が出来ない人がたまにいます。そういう人は論外です。1つ1つの能力は、育成が出来るのではないかと考えています。


サンテックの場合

三陽工業の子会社になって以降の2代目経営者が現在のサンテックの社長です。

サンテックの社長になる為に、入社をしてきたのですが、上記の能力を全て持ち合わせていた訳ではありません。副社長として入社して、社長になってから、多くのことを学んでくれました。これを体系化出来ないか。きっと本人に、何でサンテックはこんなに良い会社になったの?と聞いたならば、運が良かったとか、周りに恵まれたとか、そんな回答が返ってきそうです。きっと返って来ます。

こういう人を育成して増やしていきます。頭の中のイメージが少しずつ鮮明になって来ています。
急には増えません。簡単にいくことでもありません。ただ、あるべき姿のイメージが少しずつ鮮明になってきているので、そこに対して進んでいくだけです。そして、そのイメージが明確になってしまえば、あとは徹底してやっていくだけです。


イメージの大切さ

三陽工業の売上が16億ほどだった時に、40周年40億、50周年100億と大口を叩いたことがあります。多数の経営者の前で。若造が寝言を言っている。そんなこと出来る訳がない。そんなありがたいお言葉を頂きました。口にしなくとも多くの人がそう思っていたのではないでしょうか。ただ、私は言葉として多くの人にお話をしました。そして、そこからイメージを明確にするまで少し時間はかかりましたが、40周年を2年前倒しで40億、50周年はまだ6年ほど先ですが、100億は軽く突破する勢いで現在進んでいます。

イメージすること。

とても大切にしています。新しいことに取り組むためには、まずイメージする。そして、そのイメージに対して必要なものを具体的に挙げていく。その必要なものが揃うのか否かでイメージが実現できるかどうかが決まって来ます。三陽工業が日本の製造現場を元気にするというビジョンを達成するイメージは鮮明に出来ています。後はそこに真っ直ぐ進んでいくだけ。山も谷もありますが。

頭でイメージしたものが想いとして言葉になってくると強いです。そして、それは人に伝わりやすくなります。それが全社的に出来る様になると、とても強い組織が出来ます。部門長が自部門のあるべき姿をイメージして想いを伝える。その周りにいる人にとってはとても良い影響になりますよね。もちろん、全員が100%の共感はあり得ません。相手の心の中に同じ想いがないと共感は起こりませんから。しかしながら、想いの発信がないとそもそも相手の心の中の想いにも届きません。

三陽スタンダードに共感してくれる人は、その人の心に三陽スタンダードと同じ様な想いがあるのです。三陽スタンダードはそれを引き出しているにすぎません。これから、多くの可能性が開花していくことを考えると楽しくなってきます。毎日が試行錯誤ですが、試行錯誤しながらこれからもシンカしていきます。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました!