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【447球目】第二次成長期⑰

第二次成長期。もう少し続いていきます。今日は初めてのM&Aからです。


初めてのM&A

2018年6月1日。サンテックという会社をM&Aしました。

三陽工業にとっては初めてのM&Aになります。このM&A、依頼経路はとても特殊でした。この数ヶ月前、不動産取引を行いました。当社が買い側です。その売り手側が、不動産取引の後に会社の売りたいと持ち掛けてきたのです。やりたい!!即決でした。とはいえ、M&A後のイメージも無しで突っ走る訳ではありません。今でもそうですが、この当時から、新しい事業が立ち上がる際には、自分の頭の中で、それをどう運営していくか、どうオペレーションしていくか、想像をします。この考えは昔からです。というのも、製造業で物事を考える時に、実際に作業を行うのは私ではありません。工場の職人です。例えば、自分が研磨職人であれば、自分でやれば良いのですが、そうではない。誰かにやってもらう必要があります。そうすると、その時点で有している加工能力であったり設備能力、その他のイレギュラーな事を頭の中で考えて、できるのかどうかを判断していくことが習慣にはなっていました。この時もそうです。当時のサンテックのオーナーからお話を頂いた際に、自分の中でサンテックが運営されているイメージが出来ました。ただ、1点問題がありました。そのイメージの中で運営をしている人物が三陽工業の中にいなかったことです。

ん??どういうこと??

ですよね。頭の中では、すぐにイメージがハマりました。この人にサンテックの社長をやってもらいたいと。その人が三陽工業の社員ではなかっただけです。三陽工業と取引があった外部の人でした。
外部の人とはいえ、経営計画発表会にも参加をしてもらっていたので、とても近い人であったことは事実です。そして、自然な流れでサンテックの社長を担ってもらう為に、三陽工業に入社してもらうことになりました。ただ、サンテックとの交渉時に価格で1つ問題がありました。こちらと先方でそれなりの価格の開きがありました。その時の感覚はよく覚えています

確かに、少し高い所に先方の希望はありました。そして、その時のサンテックはお世辞にも経営状態が良いとは言えない状況でした。出てきたDD(デューデリジェンス)レポートもまあまあ厳しいことが書いてありました。それでもやりました。人という切り口で考えた時に、このタイミングでその人に仲間になってもらう必要性があると強く考えていたからです。もし、今の三陽工業の取締役で同じ案件が出たとするならば、多くの人が疑問符を付けるでしょうね。それでも同じことをやると思います。いや、やらないといけないと考えています。会社が大きくなったからできないことが増える。それでは大きくなる意味がない。運営上のルールが厳しくなることは当然の事ですが、三陽工業の事業の視点は常に人です。この想いは変えてはいけいない不変なものです。そんな案件がそのうち出てくることを楽しみにしています。

結果、サンテックは優良企業へと変化、シンカし今に至ります。あの時に、価格の折り合いがつかずに買わなければ、また違う世界が今あったことでしょう。今の世界線とは異なる世界のはずです。


豊田営業所

今では多くの人が所属する豊田営業所も最初はヨチヨチ歩きでした。そして、この豊田営業所にずっと前に所属していた人の印象的なお話があります。残念ながら今は退社されてしまいましたが、その人が入社する際のお話です。

当時から三陽工業はSNSに力を入れていました。その人が三陽工業に入社が決まってからの数ヶ月で決めた目標がFacebookの友達を1000人にする。そんな目標でした。みんなが、そんなことして何の意味があるのかな?少し冷ややかな目で見ていたと思います。それでも、彼はその1000人を達成しました。1000人の中には、本当に実在しているのかどうか分からない人もたくさんいました。しかし、その動きの中で、前々前職の後輩と繋がりました。しかもその人の現職が私たちと繋がりの深い業界にいたのです。そこからの繋がりで、現在横浜営業所のメインのお客様の1つとの新規営業提案の場を作って頂くことになりました。数年前の出来事ですが、よく覚えています。まさしく誰もが出来ることを誰にもできないくらい徹底してやった結果の1つの成果です。多くの人の行動で今の三陽工業は出来てきました。そして、未来の三陽工業は今いる多くの人の行動で出来上がって来ます。未来が楽しみです。

ちなみに、愛知県には名古屋営業所と豊田営業所の2つの拠点がありました。コロナ禍において、名古屋営業所を閉鎖して豊田営業所のみとなっています。初めて岐阜に営業所を出店した際に、いずれは名古屋に拠点を構えたい、そんな想いを強く持っていました。私の前の会社の本社が名古屋ですし、2年間は名古屋に住んでいましたのでより強く想ったのです。豊田営業所が成長していくと必然的に名古屋に拠点が再度出来ることになるでしょう。それもまた楽しみです。本日はここまでにします。

本日もありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。

第二次成長期、もう少し続きます。



最後まで読んでいただき、ありがとうございました!