見出し画像

集団作業療法を考える会「さんやまち」 第21回定例勉強会

集団作業療法を考える会「さんやまち」
第21回定例勉強会

『集団の「難しい」を考える~これって難しい?~』をテーマに、令和4年3月4日(金)にZoomにて第21回定例勉強会を開催しました。

<今回のプログラム>
①「難しい」についての参加者間の意見共有
②「難しい」の解決についてグループワーク
③グループワーク結果の共有
④②~③第2ラウンド
⑤まとめ

今回は参加者から、集団において「難しい」と思う場面をアンケートで尋ね、その中で票が多かった「参加者のもつ特性や理解の程度がバラバラ」の場面の難しさを考えてみました。
扱う集団の人数や領域が違う中でも、多くの作業療法士が感じていたこの「難しさ」。なぜ難しいと思うのか?これを紐解くことで、「やりやすい」「楽しい」集団へと転換していけるのではないかと考える回となりました。

テーマに関して参加者それぞれが思う難しさを共有した後、グループワークで、どうすれば難しさを軽減できるか検討しました。
難しさについて、ファシリテート、活動内容の選定等があがりました。
これに対して、「能力や目的別に小集団をつくる」案や、「環境調整を行うことで参加者と作業療法士の双方に負荷が少ない集団になるのではないか」という案、「他職種にも目的を理解してもらうことで集団の雰囲気も変わるのではないか」といった対策があがりました。
話題は広がり、「実際に小集団の実施が可能なのか」「作業療法士1人でレスポンスが拾える人数は?」「参加者が効果を実感できる作業は?」などの話もあがりました。

集団で同じ絵を見て感想を語り合う活動はどうだろう。

参加者より三項関係での活動アイデア

川口先生にもご参加いただき、参加者同士の横の繋がりや共有体験を得ることで感じる「楽しさ」「充実感」についてお話をいただきました。
「居方(Being)」は人それぞれ。一括りにせず、参加者が居心地よく過ごせる集団でありたいと改めて感じました。

「自分が何かの集団に参加したとき、印象に残っているのって、一緒に参加した友達とか、その時に仲良くなった人とかじゃないかな?集団の中にあって、パーソナルな関係が思い出に残る。つまり、参加者の関心は集団の中での、個の関係に向かっていると考えられる。なのでファシリテーターは、集団をひとまとめに見るのではなく、集団の中に”小さな関係性をいくつ作れるか?”に焦点を当てると見やすくなる。

川口先生のコメントの一部を回想

次回は6月を予定しています。
対面とWebのハイブリットで研修会が行えることを願います。これからも引き続き「さんやまち」を宜しくお願い致します!
次回の企画もお楽しみに!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?