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「個のチカラ」

第15回定例勉強会レポート

今回、2回目のWebさんやまち、とても内容の濃いものでした。
余韻に浸るべく、初回のWebさんやまちから行っている定例勉強会後の「さんやまちのさんやまち」。かなり盛り上がりました。
少しでも臨場感が伝われば、と、以下、感想込みの要約です。

まずは前回の振り返り。

ある施設での取り組み「作った物を配る/飾る」。これまで、「それまで」でお終い、に不思議は感じなかった。
けど、そこに「いいね!」を返すことで、「つながり」ができる。

感動をシェアする「三項関係」

「花」をみて、「きれいね」を共感することでできる、人間にしかできない「三項関係」。
川口先生は、これを認知症カフェに利用して、「生演奏を皆で見る」ことで「三項関係」を利用して、関係性を作ってはどうか? と提案中だそうです。
「場」を作ることで、同じことを感じ、感動をシェアするリアクションをどう作っていくか、が重要だということを教えていただきました。

Zoomを利用したさんやまち。Webでは目が合いません。それを加味して、色々ワーク。
10名ちょっとの参加者、セルフビューを消して、ペアを組んで画面上で目を合わせたり、ハイタッチ。
自分の顔が見えない分、他者に集中できる(見えない分、不安もありますが)。

映像という特徴を活かせるか?

まずは「動き」を中心としたコミュニケーション。

仮想の「物」をもって相手に渡し、
受け取った相手は「物」の「形」を変えてお返しする。
それを数回繰り返す。その後、チャットで「受け取った物」をみんなで書き込んでみる。
次にブレイクアウトルームで1対1で感想を言い合う。
・伝わらないね。
・もどかしいね。
・でも、ジェスチャーって、質感は伝わるね。

そこで川口先生から一言(二言?)。
「その伝わらない「もどかしさ」、遊びにならないかな?」
「楽しむ気持ちで、「もどかしさ」が「面白さ」にならないかな?」

ことばをつなぐ「3文字しりとり」

その思いを胸にとどめて、次に「3文字しりとり」。しりとりにつなぐことばが思い浮かばない人には、参加者全員で画面越しにジェスチャーでヒントを提供(時々ことばも使っちゃってましたが)。

その後、1対1で「共通点探し」。
探した共通点を一斉にチャットで参加者全員にフィードバック。

これらを通して質問。
「しゃべる」と「文字を使う」どっちが楽?

・「しゃべるが楽」派:思いついたらパッと言えるから。
・「文字を使うが楽」派:安心して発信できる、タイミングを計らなくていい、自分の思いが皆の意見に紛れるから。

これって、どちら派にしても、想像のつくこと。でも、その場では気づきにくい、言われて改めて分かること。

人数による話しやすさの違いへの気づき

次のワーク「お題(「ステイホーム期間中にハマった物」みたいな)に合わせて物を提示」。
4人でブレイクアウトルームを利用して話し合い。
色々伝え合う。
これって、多数で構成された「集団」では、指名されると紹介できるけど、いきなり「どう?」って聞かれると、応えられなかったりする。
でも、4人くらいだと話せる。
人に話をするには、内容によって、「話しやすい人数」があると改めて認識。

「4人の集団」と「1対1」で違うこと。
・リアクション等の表現のしやすさ/しにくさ。
・「複数人いるから、誰か話してくれるかも」の人数(1対1だと「誰か」はいないから、慣れた相手なら楽だけど、そうじゃないとしんどいかも)。

”らしさ”は周りの人で形成されている

最後のワーク、「ガーディアンエンジェル」。
自分が「自分の守護霊」になって、自分の「いいところ」を語る。
これって、「個の力」がでるんじゃないかな?、自分と向き合う手法として面白そう、と川口先生。
開始直前に「守護霊さんは、褒めてあげてね~」というアドバイス。
実際やってみての感想、
・「褒めて」という前提があって話しやすい。
・自分が言って欲しい、褒めてほしいことが言えて、それを聞いてもらえる。
・褒めるきっかけがもらえて言いやすくなった。
・否定から入ったけど、相手から修正がもらえて、それにより今の自分を認めていることが分かった。
・自分のことが好きと言えることが気持ちよかった。
・周りのフォローがあって自分の良さに気づけているように思った。
・聞いてもらえていることを実感して嬉しかった。
・自分をレビューした。
・自分のしていることが改めてまとめられ、自分と相手を感じられた。

以上のポジティブな感想の反面、以下、ネガティブな感想。
・悪いところが先に思いついてしまい、自分を褒めることが難しかった。
・自分のことが分かっていないと話せない。

ここからの気づき。
・「自分を褒めることが難しい」と思う場面で、大事になるのは「相手側」。
・小さいことでも大きく評価する(褒める)。
・そういった「相手のリアクション」が「助け」になる。
・話している時にもらえる「相槌」って、「受け入れられている」って感じられて、結構嬉しい。

結果、「自分らしさ」って、「自分」では分からない、ってことに気づけた。
「らしくない」も、自分では意外と気づかないもの。
「個の力」を養うためには、「周りの力」がとても役立つ、大切、ということに気づけた。

まとめ

今回のWebさんやまち、「話しやすい数」、そして「自分を知る」大切さ、これを知ることは、集団を利用する術になる。
「個の力」を知ることで、「集団の使い方」を工夫できる。
そんなことが学べる回でした。

集えなくても、「集いの場」を考えることはできる。
「集いの場」が得られない憂いを感じるだけではない、その大切さを再認識できる。
「さんやまち」は、「集い」を武器にできる「個の力」を身に着けようとしている。
そんなことを感じることができる回でした。

興味を持っていただけた方、12月の「さんやまち」、覗きに来ませんか?

長文の感想にお付き合いいただき、ありがとうございました(^^)

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