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『誰かのキッカケや縁になれたら』キッチンカーの車窓から見える、子どもとまちの未来

下妻市を拠点にキッチンカー『smiley』をオープンした福田遥菜(ふくだはるな)さん。
誰かを笑顔にしたい、そんな思いで生まれた地元の食材を使ったホットドッグやキッズメニューのアイデア。
遥菜さんの思い描く明るい未来と、そこに繋がる“キッカケ”や“縁”のお話です。

ー子どもとパパママのためのメニューづくり


ーー遥菜さん、よろしくお願いします!
今年、キッチンカーをオープンされたということでしたよね。おめでとうございます!

ありがとうございます!

ーーどんな商品を出されているのでしょうか?

メインはホットドッグで、パンは下妻の藤倉製パンさんのものを、ソーセージはつくばのハム工房HISAMATSUさんのものを使っています。あとは下妻の地ビールも販売してます!

ーーご近所づくし…!

せっかく下妻でキッチンカーをやるなら、と思って。そんなお店って意外と少ないんですよね。それに、パンもソーセージも手作りで、つくっているところも見れるので、安心して提供できるんです。

パンは藤倉製パンさん。下妻出身なら知らない人はいないのでは!?


ーー地元のもの、しかも手作りだと、とても安心感があります。ちなみに、遥菜さんは下妻のご出身ですか?

はい、生まれも育ちも下妻です。というか下妻から出たことないです(笑)。

ーーそうなんですね。地元愛がすごい…!

そんなこともなかったですよ。やっぱり東京に住んでみたかったです。でも、早くに結婚することになって、結局残ったんですけど。

ーーでもこうして下妻のことを考えている、と。

子どもの存在は大きいです。せっかくなら下妻で楽しい思い出をつくって欲しいじゃないですか。

ーー子どものためでもあるんですね。

子どもと、その親目線かも……なのでキッチンカーのメニューにも、キッズメニューを創りました。

ーーキッチンカーでキッズメニューってあまり見かけないような。

そうなんですよ。子どものために大人の一人前を頼むと、食べきれないことが多いんです。そうするとパパやママは残りを食べなきゃだし、安心して自分のものを頼むことができない。だからキッチンカーにもキッズメニューがあったら、自分も好きなもの食べれるのになぁって思ってたんです。

ーーあー、なるほど…。子を持つ親だからこそ、ですね。

遥菜さんイチオシのキッズメニュー。

ー『なんとなく』が繋がった今

ーー遥菜さんは、これまで調理の経験が?

料理人とかでは無いのですが、パン工場で働いていました。

ーーパン工場というと、コンビニやスーパーで置いてあるようなパンをつくっているところですか……?

そうですそうです!大手のコンビニに卸している工場でした。

ーーパン工場でのお仕事って、どんな内容なんですか?イメージがつかない…

工場とは言ってもパンはパンなので、工程は普通のパン屋さんと変わらないと思います。ただ、規模が大きくて機械化が進んでいるというか…実はそれでもかなり人の手が必要です。ピザの具は、具ごとに乗せる担当の人がいたり、ホースみたいなのが繋がった絞り機から永遠と生クリームを絞る人がいたり(笑)。

ーーもっと機械が全自動でやってるのかと思いきや、最後は人の手なのか……(笑)
実際に作る作業をしていれば、キッチンカーでの調理にも活かせそうですね。

そうですね。それがなかったらキッチンカーを選んでなかったかも。
でも、その工場で働き始めたのも、なんとなくなんですけどね(笑)

ひとつひとつ丁寧に。


ーーパンや料理が好きだったとかでもなく?

嫌いでもなかったですけど、仕事を選んだ理由ではないです。とりあえず就職しようと思って、社長さんに気に入ってもらえたし働いてみよう、くらいの感じで。
でも楽しかったです!仕事は大変でしたけど、パンを作る作業は好きだったんだなぁって。

ーー作ることが好き、って気付けたのは、すごく嬉しいことですね。

実はパン工場の後、工業製品を扱う工場で働いてたり、保険の営業をやってみたりしてたんです。で、結局は食べ物を選びました。

ーーすごいチャレンジ精神!しかも次はキッチンカー…新しいことにチャレンジするのが怖いって人も多いと思うのですが、遥菜さんは不安に感じたりしませんでしたか?

私って昔からポジティブなんですよ(笑)まあなんとかなるでしょ!って思えるというか。
キッチンカーについては、旦那さんの後押しもありましたし、不安よりワクワクの方が大きかったです。

ー誰かのキッカケや縁が、未来を『smiley』にする

ーーパン工場や保険の営業など、職種や扱う商品もバラバラなのは、やってみよう!のポジティブさがあるからこそ、なんですね。

今思えば、昔から変わってないのかも…。

ーーと、いいますと?

小学校の運動会で女子では初めての応援団長をやったり、学校の委員みたいなのも積極的にやってました。保険の営業をしてる時も「人と話しをするのが好き」って思っていたし、昔から人前に立つのが好きなのかもしれないですね(笑)

ーー飲食の仕事をするにはピッタリな気質じゃないですか!

キッチンカーを始めようと思ったのは、産休がきっかけなんです。その時「子ども育てながらでも、なにかやりたい!」って思ったんです(笑)そう考えると、“キッカケ”ってすごく大事だなって。

これがキッチンカーsmileyですっ!


ーー産休や、これまでの経験が“キッカケ”になっている、と。

あとは、人との出会いですね。キッチンカーをやるぞ!って決める前は、ネイルサロンとか託児サービスとか、ほかの案もあったんです。
ちょうどそのころにキッチンカーを始めた知り合いがいて、話を聞いていくうちにやっぱりキッチンカーがいいなって。そんな縁もあって、結局は今までの経験を活かせるキッチンカーにたどりつきました。

ーー遥菜さんの経験や体験、縁が詰まっているんですね。

人と話すのも、もちろん自分に向いているというか、話すことが楽しいから好きなんです。でもそれ以上に、人と話すことで何かを与えてもらえる、刺激をもらえることが魅力だと思います。もしかしたら私も誰かに何かを与えられているのかもしれないし。

ーーただただキッチンカーで商品を売るのではなく、それが誰かのキッカケや縁に繋がっていく。

まだまだこれからですけど、せっかくならこの下妻で楽しく過ごして欲しいし、いい思い出をたくさん作ってもらえるようにしたいです。自分の子どもに限らず、みんなが大きくなったとき、『いい街だよね』って笑顔でいてもらいたいなぁって。
そんな思いもあって、『Smiley(スマイリー)』って名前にしたんです。

私も始めたばかりでドキドキなんですけど、一度きていただけたら嬉しいです!

ーー目の前のことだけ、自分のことだけじゃなくて、街の未来や子どもたちの未来も見据えている『smiley』さんのキッチンカー。大人も子どもも楽しんでいる姿を想像するだけで、ワクワクします…!
遥菜さん、ありがとうございました!

遥菜さんの想いが詰まったホットドッグ、おためしあれ!


◯キッチンカーsmiley(スマイリー)
instagram:https://www.instagram.com/kitchencar.smiley/

・藤倉製パン
HP:http://fujikura-pan.com/

・ハム工房HISAMATSU
https://hisamatsu-chikusan.com/


取材・撮影・執筆:宮澤優輝
編集:纐纈翼
取材月:2023.4


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