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「僕たちはどう伝えるか」が、何かと面白い。

「あっちゃん、すごいな・・・」
オリエンタルラジオの中田敦彦さん。お笑いでテレビに出ていたのと、「PERFECT HUMAN」のイメージしかなかったけど、今月本を出されたそうな。

ひょっこり行った、NewsPicksの丸の内ビジネス酒場の特別枠でしゃべっていたのを聞いて知り、むちゃくちゃおもしろかった。

この本、

表紙は型どおり。
中身は型破り。


タイトルは、「君たちはどう生きるか」のパクリ。
写真は、ジョブズのそのまんまパクリです。
写真取るときはジョブズの写真を横において、真似しました。

潔いパクリ。ほんとによく似ている。

冗談みたいだけど、池上彰さんの「伝える力」の翌年に、阿川佐和子さんの「聞く力」がベストセラーだと言われると、納得してしまう。
ベストセラーのタイトルには定石があるとは聞くが、ほんとにそうなんだなと思う。

一方で、中身は、普通じゃない。

この本、文字がでかくて、スカスカなんですよ。「すぐ読める」は価値。
文字が多いことが正義じゃない。出す側の見栄になっていないか?
中身があって、読みやすければそれでいい。
人に本勧めるとき「すぐ読めますから(あなたの時間を奪いませんよ)」っていうじゃないですか。

この発想。確かに、そのとおりだ。

本なんて、読み終わった後自分の血肉にできるのなんて、ほんの一行だ。
それでも、その一行で自分の人生が動かされるから、本を読む。
早く読めて、エッセンスがわかるなんて、最高じゃないか。

ほんと、すっっかすかで、すぐ読めた。

あとは肝心の中身。
私は近々プレゼン鬼特訓をしなければと思っていたところだったので、プレゼンの本ともなれば興味津々。

ジェスチャーやボディランゲージというのは、それとは異なる場所を意識すると、自然と向上する。異なる場所というのは「どこまで言葉を届けようとするか」である。ー中略ー 遠くまで届ける意識が強ければ強いほど、動きは大きくなる。その意識が適切であれば、適切な身振りになっていく。

私は自分の喋っている姿を見るのが、好きじゃない。動画にとって見ることがあったが、動きがちまちまおどおどしていて、かっこわるくて見てらんないからだ。大きく動いたほうがいいと聞いて、意識してみても、どうもぎこちない。

なるほど、動き方と問題じゃないんだなと思った。遠くに届けよう、とじゃなくて、ちゃんとしゃべれるかな、どきどき、とか、自分のことばかりに意識が向いている。そりゃ、ちまちまするわな・・・

先に中身を全部言う。全体が見えて、自分へのメリットがわかると信頼関係が生まれる。

これも、確かにそうだなと思った。特に、私は有名でもないし、肩書もないし、そんな私の話を聞こうというモチベーションをはじめから持ち合わせている人はいないだろう。それでも、聞いてもらうためには、ちゃんと聞く人にメリットを示してあげなくちゃなと思う。

って、ここまで本をパラパラめくりながら書いてきて気づいた。

この本、絶妙に親切なんだな−。何がって、全奇数ページの左肩に、何を書いてある章かが書いてる。これって、後で「あの内容どこにあったかなー」をパラパラ漫画風にパラパラめくって探すのに、めっちゃ使いやすい。
これも意図して作られたんだろうか・・・


とにもかくにも、私はこれからプレゼンをつくらにゃならんので、徹底的にパクってやってみようと思います。

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