見出し画像

【麻雀】初見の方に教えるMリーグ(Mリーガー編)

当然の話だが、Mリーグの主役はMリーガーである。
そしてこれも当然だが、Mリーガーそれぞれに魅力がある。

ただ神域リーグから入ってきた方は多井隆治プロ、松本吉弘プロ、
鈴木たろうプロ、村上淳プロは分かると思うが、
他の方は全く知らない人がほとんどだろう。

と言うわけで、今回はMリーガーを紹介していきたいが、
Mリーガーは総勢32名。それを一人一人紹介していくと、
いくらあっても足りないので、今回は4名に絞った。
それでも十分長くなってしまったのだが、そこは色々想いがあふれてるとご理解いただきたい。


赤坂ドリブンズ 第3の楽しい男 園田賢

「神域視聴者に教えるMリーグを楽しく見る方法」の記事で、
こういった事を覚えているだろうか。

"ドリブンズにはゼウス、ずんたんを越える、
第3の楽しいMリーガーがいるぞ!"

ゼウスやずんたんを越える人いるの?と思われるかもしれないが、そもそもあの二人は神域であそこまで砕けた所を見れたわけで、
それまでのMリーグでは結構硬派なイメージを持っていた。
まあ、ずんたんは出入り口事件で1回やらかしてるはいるが。
しかし、第3のMリーガーはMリーグでそれを見せている。

と言うわけで最初に紹介するのは、
赤坂ドリブンズ所属 "ウィザード" 園田賢選手

園田選手の打ち方は一言で言えば臨機応変だろう。
引き出しの多さが特長で状況に応じて、リーチ、ダマテン、
鳴きを状況によって使い分けていく。
特に鳴きの上手さはMリーグでも上位クラス
そんな園田選手につけられた異名が"ウィザード"。

だが個人的に園田選手の一番の特徴は対局後のインタビュー
とにかくしゃべる。まあ、ほんとにしゃべる。
1位だろうが4位だろうが相も変わらずしゃべる。

さらに他の選手のインタビューでも
存在感が滲み出ることがあったりする。

園田選手が参戦した時は対局も当然だが、インタビューにも注目。
間違いなく園田賢独演会が開催されるから


芸能界最強の雀士 Mリーグに立つ 萩原聖人

神域リーグから入った方は当然プロはほとんど分からないだろう。
でもこの人なら分かる方もいるのではないだろうか。

「あ、カイジだ!」「冬ソナのヨン様だ!」
「萩原聖人と言えば若者のすべてだよなあ。…そういやあの時、キムタクと仲違」

おっと、キムタクとの話はそこまでだ。

と言うわけで2人目に紹介するのは、
TEAM雷電 "雪原の求道者" 萩原聖人選手

まあ、萩原聖人と聞くと俳優のイメージが強いだろう。
現在も俳優業も継続して活動している。
そして萩原選手と言えば芸能界屈指の麻雀好きであり強豪
フジテレビで放送されているTHEわれめDEポンでは17回優勝
さらにNew Wave CUP第5回モンド21杯
日刊スポーツ杯争奪スリアロトーナメント 2014後期で優勝と、
輝かしい成績を残してる。
なお、われポン以外はアマチュア時代に獲得したプロのタイトル

そんな萩原選手の打ち方は自身がこう語っている、

一言でいえば“スゴイ”と思わせる麻雀を打つこと。

決して役満とか派手なアガリばかりではなく、
1000点をアガるために親のリーチに
無筋をバンバン切り飛ばしてカンチャン待ちをツモったとか、
プロ同士のヒリヒリするせめぎ合いを見せること。

"魅せる麻雀も進化しなければならない"

 2018.11.14 キンマweb
「日本で一番叩かれるプロ雀士・萩原聖人は小島武夫を超えられるのか」より

なぜ魅せる麻雀なのか?
実は萩原選手が麻雀番組に出演する際、所属事務所社長から
俳優としてなら出ろ。だから打つ時も演じてくれ。
格好よくいてくれ。あとは道を行け
」と声をかけてくれた言葉が
この打ち方になったきっかけであると自身が語っていた。
それを象徴するかの様な対局はいっぱいあるが、
今回は麻雀の鉄人での一局を推したい。

Mリーグの萩原選手は決して良い状況とは言えないのだが、
今年も萩原選手は魅せる麻雀を信条にアツく打ってくれるはずだ


咲-saki-から始まったMリーガー 伊達朱里紗

麻雀の漫画と聞くと皆さんは何を思い浮かべるだろうか?
アカギ、むこうぶち、スーパーヅガンなど色々あるが、
咲 -saki-を思い浮かべる人も多いのではないだろうか。
さて、咲 -saki-にはこんなキャラクターがいた。

彼女は上重漫。先輩の末原恭子からお仕置でおでこに落書きされると言えば分かる人もいるのではないだろうか。
実は彼女の声を担当した人はこの咲 -saki-をきっかけに
麻雀に興味を持ち、昨年ついにMリーガーにまで上り詰めたのだ。


と言うわけで3人目に紹介するのは
KONAMI麻雀格闘倶楽部 "朱いヴァルキュリア" 伊達朱里紗選手

彼女は現在も声優業とプロ雀士の2足のわらじで活動している。
代表作は咲-saki- 全国編の上重漫の他に、
ヲタクに恋は難しいのヒロイン・桃瀬成海
アイドルマスターシンデレラガールズの難波笑美
アイドルタイムプリパラの主人公・夢川ゆいなど色々。
特にシンデレラガールズとプリパラはライブもこなしている

そんな彼女はプロ雀士の経歴も凄まじい。
本格的にプロ入りを目指し始めた1年後の2019年、
日本プロ麻雀連盟のプロテストに合格

その数か月後のJPML WRCトーナメントではファイナル進出
さらに2年後の2021年の第1期桜蕾戦に優勝し初タイトル
そしてその年のMリーグドラフトで
KONAMI麻雀格闘倶楽部より指名された


しかしこれだけをもってしても当初は、
「所詮はアイドル枠」の評価を持つものも少なくはなかった。
しかし、ある1局で色眼鏡で見る者たちを黙らせた。

Mリーグ新記録にして、史上初の10万点越えである、105500点
これで個人タイトルの一つ、最高スコア部門を獲得している。

残念ながらKONAMI格闘倶楽部は昨シーズン4位であったが、
伊達選手はファイナルまで怒涛の活躍を見せ、存在を見せつけた。

KONAMI格闘倶楽部が優勝するためには彼女の活躍が必要不可欠。
昨シーズン以上の活躍を見せて欲しい。


麻雀夢芝居 第5章 今年こそ栄光を 近藤誠一

いきなりだが、私は魅せる麻雀が好きだ。
だから小島武夫先生も好きだし、萩原聖人選手の麻雀も好きだ。
それがあるからこそ萩原選手を推したというのもある。

だがMリーガーで一番魅せる麻雀を打てるのは誰か
と問われれば、間違いなくこの人しかいないだろう。

最後に紹介するのは、
セガサミーフェニックス "大魔神の系譜" 近藤誠一選手である。

そういえば、近藤選手については
神域リーガー・千羽黒乃選手も推している一人である。
ただその理由が、ショタ味を感じると言うね…。
しかもあのMリーグ特番の例の入浴シーンを見て、
お尻丸出しで無邪気な子だなあって…。
…いや出さないよ!さすがにあれR-18になりかねんよ!
ただその代わりにこれを出しますけども。

…師匠、あなたのショタの基準が分かりません。


話を本題に戻そう。近藤誠一選手はプロ歴25年のベテラン。
獲得したタイトルも所属する最高位戦日本プロ麻雀協会の
最高峰タイトル・最高位を4回
個人大会最高峰の麻雀最強戦を2018年に制し最強位を獲得
モンド21最高峰の大会モンド王座決定戦を1回
スリアロ最高峰の日刊スポーツ杯スリアロチャンピオンシップ
グランドチャンピオン大会を2年連続で制す
など、
輝かしい記録を誇っている。

そんな近藤選手の打ち方は自身曰く、
基本は感性と直感で打ち、
場が込み入った場合は理論的に考えている
」との事である。
実はこの打ち方には明確なモデルがいる。
それは近藤選手が敬愛する"大魔神" 飯田正人永世最高位である。

2011年までの近藤選手は理論派雀士でそつなくこなすものの、
目立った存在ではなかった。事実、結果もあまり出せていない。
しかし、2012年飯田正人氏が亡くなった事をきっかけに、
飯田氏の打ち方であった己の感覚を信じて打つ麻雀へと変えた

近藤選手の異名"大魔神の系譜"飯田正人を継承した証である。

そんな近藤誠一選手を象徴する対局と言えば、
2019シーズンの大三元、2020シーズンの奇跡の倍満ツモ、
そして2021シーズンファイナル最終戦の執念のフリテン倍満ツモ、
この3つだろう。
理屈では語れない近藤誠一の生き様を見る事が出来る。

近藤選手が所属するセガサミーフェニックスは優勝経験がないが、
栄光を思いのまま手にした男がこのまま無冠で終わるわけがない。
フェニックスが栄冠をつかみ、近藤誠一が新たな大魔神と
なり得るのは今年かもしれない


と言うわけで、今回は4名のMリーガーを紹介したが、
他のMリーガーも魅力的なので、是非とも試合を見て、
応援したいチーム、Mリーガーを見つけてもらいたい。

…さて、この記事を書いている時点でMリーグまで1週間を切った
他にも色々語りたい事はたくさんあるが、
後はMリーグを実際見てもらった方が魅力が伝わるだろう。

なので、次回でいったん区切りにしようかなと思う。
そして次回の内容なのだが、
個人的にはMリーグ最大の癌・ABEMAコメ欄と同じレベルで
知っておくべき事を語ろうと思う。


では、今回はこの辺で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?